NHKBSプレミアムのオリジナルドラマ『ラギッド!』の取材会が5日、東京・日活調布撮影所で行われ、キャストの芦田愛菜、岩城滉一、いしだあゆみ、黒沢年雄、小野武彦、前田吟が出席した。

NHKの特集ドラマ『ラギッド!』の取材会に出席した小野武彦、いしだあゆみ、芦田愛菜、岩城滉一、黒沢年雄、前田吟(左から)

本作は、10歳の天才少女が老人たちを率いて巨悪に立ち向かうエンターテインメントドラマ。深見乃亜(芦田)は、父親の自殺の原因となった企業年金損失事件の黒幕を知り、復讐を誓う。父親が営んでいた工場の社長に自ら就任した乃亜は、詐欺を働いた金融グループから3億円を取り戻すべく、計画に賛同した老人たちと共に対決を挑む――というストーリーで、ドラマは来年2月21日、28日(両日とも19:30~)に放送される。

自動車整備工場のつなぎ姿で登場した主演の芦田は、「普通じゃありえない話だけど、みなさんが役のイメージにピッタリですごく楽しい。毎日、頑張って演じています」と笑顔であいさつし、元女優役のいしだは、「愛菜ちゃんについて行きたい」とにっこり。最年少の芦田に、"役のイメージにピッタリ"だと称されたベテラン俳優陣は一斉に照れ笑いを浮かべ、元刑事役の岩城は、「愛菜ちゃんという子どもの目線から分かりやすい言葉で、法律を細かく理解できるドラマ」とアピールした。

芦田は、経営について猛勉強して社長に就任するという"天才少女"という役どころを、「突然、社長になるなんて考えられないけど面白い」と楽しんでいるようで、意気込みを聞かれると、「すごくみなさんに支えられてる。みなさんの足を引っ張らないように、ヒシヒシと感じてます」と社長らしいあいさつをして、会場の笑いを誘った。そんな芦田は、最近、落語にハマっているそうで、「本で読むよりも、落語家の方が話している方が面白い。1人で何役も演じていてすごい」と目を輝かせていた。

また、芸能界では、先月、昭和の銀幕スターである高倉健さんと菅原文太さんが相次いで亡くなったが、高倉さんと交流があった岩城は、「本当に驚いてショックを受けたけど、僕的には杖をついて歩いてる健さんは見たくない。僕らもいずれ行く道ですから、愛菜ちゃん以外は腹の中は決まってる。死について笑いながら話せるのも素敵なこと」と話し、小野も「昭和の銀幕を飾った方々が亡くなるのは寂しい限り。悲しいけど、こればっかりは全員に来る。我々にもリアルに迫っていることなので、向き合って生きていきたい」と神妙に語っていた。