三井不動産は3日、訪日外国人などを対象とした「日本橋おもてなしプロジェクト」第2弾として、多言語翻訳ツール「QR Translator」を活用した新サービスを6日から開始すると発表した。訪日外国人の滞在ニーズで最も多いといわれる「外国語表示の充実」に対応するという。

同サービスでは、言語バリアフリー化の推進策として、「QR Translator」を東京都内で初めて導入。これにより、ユーザーは自分の携帯端末でコードを読み取り、翻訳文を確認することが可能になる。コレド室町などの7店舗に先行設置し、店舗概要や日本橋エリアの情報を提供する。また、コレド室町内の飲食店舗の英語メニュー、フードリクエストシートを整備し、常駐する外国人コンシェルジュが来店者の食習慣や食物アレルギーなどを説明できるようシートを作成するサービスを開始する。

QR Translator イメージ

「QR Translator」は、QRコードとクラウドによる翻訳機能を組み合わせた多言語翻訳ツール。三井物産が出資・参画しているPIJINがQRコードの作成からユーザーが閲覧するサイト画像の作成までを一貫して行っている。対応言語は、日本語、英語、中国語(簡体字 繁体字)、韓国語、フランス語、ドイツ語 イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語、インドネシア語、マレー語、アラビア語。

併せて、体験型サービスコンテンツを拡充。外国人コンシェルジュによるコレドインフォメーション・ガイドツアーに文化体験ツアー「"Culture Experience Tour in コレド室町"」(料金1,000円)を増設するほか、体験型観光コンテンツ「OMOTENASHI Experience Special Program」に2つの食文化体験プログラム(料金は個別相談)を開設する。