JR北海道函館支社はこのほど、函館駅1階コンコースにて、北海道新幹線H5系「グランクラス」シートの展示を開始した。展示期間は2015年1月4日まで。

函館駅コンコースに展示された北海道新幹線H5系の「グランクラス」シート

「グランクラス」は、東北新幹線E5系で初めて国内の新幹線に導入されたファーストクラス座席。グリーン車より座席間隔や座席幅が広く、シート自体も高級感のある本革仕様に。H5系もE5系と同様、10両編成のうち1両(18席)を「グランクラス」車両とする。

展示初日(11月28日)には着席体験が行われ、たまたま訪れた旅行者や市民らがうれしそうに腰かけ、記念写真を撮る光景が見られた。以降は展示のみで着席はできないものの、多くの人が足を止め、写真を撮ったり説明を読んだりしており、北海道新幹線開業への期待感の高まりにひと役買っているといえそうだ。

展示場所は駅正面口すぐ隣で、駅舎の外からもガラス越しに、「グランクラス」のロゴと大きな2席のシートが見える。10月末から駅舎1階部分のガラス面に掲出されているH5系先頭車の側面と前面の実物大写真のラッピングと相まって、開業まで500日を切った北海道新幹線への期待感と現実感を感じさせる光景となっている。