日立製作所はこのほど、2012年7月に受注した英国運輸省の都市間高速鉄道計画(IEP)向けに製造している「Class800」車両を公開した。今年中に完成予定で、2015年前半には走行試験のために英国に向けて発送する予定だという。

日立製作所が公開した「Class800」車両

今回公開したのは、同社が受注した全122編成のうち、先行生産車両として製造している3編成のうちの1編成。これを含む12編成を笠戸事業所(山口県下松市)で製造し、残りの110編成は英国ダーラム州ニュートン・エイクリフで建設を進めている鉄道車両工場で製造する。

「Class800」シリーズは、車両の床下にディーゼルエンジン付き発電機を装備した、電化区間と非電化区間の両方を走行できる車両。電化区間が拡大された際には、発電機を取り外すことができるという。車両幅約2.7m、車両長26m、最高運転速度は時速201km。エアコン、車椅子対応トイレ、乗客用Wi-Fi、自転車収納スペース、フルキッチンなどを装備する。グレート・ウェスタン本線では2017年から、イースト・コースト本線では2018年から営業運転を開始する予定。