また先輩が怒っている。ミスをしたのは自分なのに、プライドが高くて、すぐクライアントのせいにするあのクセ、なんとかならないかなあ……。今回はマイナビニュース会員のうち男女495名に、会社にいる「プライドの高い先輩」とどう接しているのか、その方法を教えてもらった。
Q.会社にいる「プライドの高い先輩」との接し方を教えてください
■まずは基本が大事
・「必ず敬語で話す」(49歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「丁寧な口調で接する」(36歳男性/自動車関連/技術職)
・「笑顔」(25歳男性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「あいさつをしっかり」(42歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「お礼を言う」(29歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
■プライド高い先輩には
・「ほめる! ほめる! そしてほめる!!」(27歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)
・「おだてておく」(38歳男性/情報・IT/技術職)
・「ごまをする」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「これでもかと思う程立てている」(30歳女性/金融・証券/専門職)
・「腰を低く接することが大切」(37歳男性/自動車関連/営業職)
・「よいしょし続ける」(30歳男性/電機/技術職)
・「へこへこしておく」(24歳女性/医療・福祉/専門職)
■ほめ方の例
・「『すごいですね』『さすがですね』ととにかくほめる」(32歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「その方のやった仕事に関し、ひたすらすごいと言いまくる」(42歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「過去の業績に関心を示し、聞き出すといい」(54歳男性/電機/技術職)
・「とにかく出身校や愛車の高額車(高級車ではない)を『いいですね!』と言う……自分のスペックや持ち物をほめられて誰も悪い気はするまい」(25歳男性/その他/その他)
・「自分がわかっていてもわからないふりをして『さすが先輩です』と若干オーバーリアクション気味に必ず相手を立てる」(24歳女性/情報・IT/技術職)
・「とにかく褒める、身に付けているものや仕事ぶりを」(28歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
■かわいい後輩になる
・「『確認させてください』『教えてください』と普段から教えを乞い、尊敬しているアピールをする」(31歳女性/その他/事務系専門職)
・「とにかく下手に出る、何でも相談する」(24歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「常に教えてくださいのスタンスで接する」(25歳女性/学校・教育関連/その他)
・「なんでも素直に教えてもらい、決して反論しない」(30歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「逆らわず同調する」(25歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
・「敬意を表すること」(49歳男性/その他/事務系専門職)
・「尊敬しているまなざしで見ること」(31歳女性/食品・飲料/事務系専門職)
■賢い利用例
・「おだててやってもらう」(38歳男性/人材派遣・人材紹介/技術職)
・「『私はできないのでお願いします』という形で仕事をしてもらいます」(47歳男性/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「頼みごとをするときは『頼りにできるのは○○さんだけなので』と相手をおだてる」(27歳女性/商社・卸/営業職)
■遠巻きに見る
・「あまり近づかない」(43歳男性/建設・土木/営業職)
・「あまり話さないように」(29歳女性/商社・卸/営業職)
・「こちらからのコンタクトはしないこと」(42歳男性/その他/販売職・サービス系)
・「できるだけ関わらない」(23歳女性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「程よい距離を保つ」(34歳男性/通信/事務系専門職)
・「触らぬ神にたたりなし」(33歳女性/医療・福祉/専門職)
■上手にあしらう
・「テキトーに相づち」(30歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「はいはい、と聞いておく」(32歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
・「とにかく聞いたフリで流します、笑」(46歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「へりくだっている振りをする」(27歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「適当に受け流す」(24歳女性/建設・土木/クリエイティブ職)
・「とりあえず褒める……仕事では、何か指摘されたら反発せず、従う(納得できない場合は後でこっそりやり方を変えたり)」(28歳女性/自動車関連/秘書・アシスタント職)
■戦いを挑む後輩も
・「応戦する」(40歳男性/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
・「あえて怒らせる」(32歳男性/自動車関連/事務系専門職)
・「あげて落とす」(32歳男性/運輸・倉庫/営業職)
・「つぶす」(30歳男性/食品・飲料/技術職)
・「プライドをへし折る」(27歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
■刺激しない
・「話は遮らず、聞き役に徹する」(27歳女性/情報・IT/その他)
・「なるべくうなずく」(32歳男性/学校・教育関連/専門職)
・「余計なことは言わない」(34歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「刺激的な否定言葉を使わない」(36歳女性/その他/事務系専門職)
・「むっとしても変に対抗意識を燃やさないように気をつける」(26歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「自分はプライドを表に出さない」(39歳男性/自動車関連/事務系専門職)
■総評
プライドの高い先輩、扱いにくい人種であるのは間違いないが、職場にいた場合どのように上手に付き合っているのか、そのノウハウについて教えてもらった。
まずは基本のキ、「敬語」「あいさつ」「お礼」は外せない。この大前提はふまえた上で、多くの人がとっている方法は「ほめる」「おだてる」「下手に出る」。ほめ方としては「仕事ぶりをほめる」「持ち物をほめる」「学歴をほめる」など、先輩が大事にしているプライドを持ち上げるようにしているようだ。「さすが先輩!」「すごいですね!」「いいですね!」など、よいしょの言葉もたくさん並んだ。ほめられてイヤな気になる人はいないという回答、もっともだ。
もっと積極的に、「先輩、教えてください!」といろいろ教えてもらっては、尊敬のまなざしで見つめ、何でも相談する、という後輩もいた。うまく先輩の懐に飛び込んでかわいがられれば、厄介な事態も避けられそうだ。中には、そんな先輩をうまく利用する頭脳派の後輩もいた。「頼りにできるの、先輩だけです」「私はできないのでお願いします」と、プライドをくすぐる形で、仕事を上手に振るのだとか。
高すぎるプライドは、先輩だろうとやはり鼻につくもの。「あまりかかわり合いにならない」「触らぬ神にたたりなし」という人ももちろんいた。また「適当に流す」「ハイハイ言っておく」「聞いたふり」と、心の中で冷ややかな感情を抱いている場合もあるようだ。多くはなかったが、先輩に戦いを挑むというチャレンジャーもいた。「あえて怒らせる」「プライドをへし折る」なんて穏やかではないが、勘違いしているような先輩にガマンできない時は、こんな気分になっても仕方ない。
多くの人は、できるだけ相手を刺激しないように気をつけて、「否定・反論しない」「聞き役に徹する」「自分のプライドは出さない」など、衝突を避けているようだ。仕事でミスしてもプライドを損なわないように「見て見ぬ振りする」なんて、優しい配慮もあった。なんにせよ、後輩にとっては非常に扱いが難しいプライドの高い先輩、そっとやり過ごすのが得策かもしれない。
調査時期: 2014年9月3日~9月8日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性223名 女性272名 合計495名
調査方法: インターネットログイン式アンケート