東京都新宿区のシネマート新宿で19日、20より劇場版全国ロードショー公開となった映画「幼獣マメシバ 望郷編」の舞台挨拶が行なわれ、マメシバ犬・一郎や亀井亨監督、主演の佐藤二朗らが登壇した。

「幼獣マメシバ 望郷編」舞台挨拶の様子

佐藤二朗、宍戸開、亀井亨監督らが登壇

「幼獣マメシバ 望郷編」イメージビジュアル

同映画は、愛くるしいマメシバ犬と、引きこもりのニートが成長していく姿を描いた「幼獣マメシバ」シリーズの劇場版第4弾作品。本作では、初めて自らの意思で"旅に出た"元ニート(自称旅人)の芝二郎(佐藤二朗)と相棒のマメシバ一郎が、幼馴染のべーちゃん(髙橋洋)と一郎の弟マメシバ三郎の住む鯨露島で大騒動を巻き起こすというストーリー。

19日に東京都新宿区のシネマート新宿で行なわれた公開初日舞台挨拶では、主演の佐藤二朗はじめ、宍戸開、髙橋洋、亀井亨監督が登壇した。

「幼獣マメシバ 望郷編」舞台挨拶の様子

舞台挨拶の冒頭では、佐藤が宍戸を「こんなに(肌が)黒い人を見たのは初めてです。開さんに勝てるのはカラスかコウモリくらい」といじり会場を沸かせたかと思えば、宍戸も客席のお客さんに向かって「あの人は相当マメシバを好きですよ」と暴走気味に持論を展開。マメシバ以上に自由奔放な宍戸に佐藤もタジタジで、「恐ろしいわ、宍戸開。暴れん坊だわ」と佐藤が苦笑いする姿に、会場は観客の笑いで溢れた。

「幼獣マメシバ 望郷編」舞台挨拶の様子

本作は劇場版と併行して、テレビで連続ドラマも放映されており、第1シリーズから5年もの間ファンから愛され続けている。ここで司会者が「全シリーズを観ている方は?」と観客に問いかけると、そのほとんどが挙手。佐藤も思わず「お客さんが寄り添ってくれて、お客さんの言葉、心、まなざしが育んでくれた作品。感謝の一語です」と語り、土下座までして感謝の気持ちを表した。

マメシバ犬一郎が登場したが、まさかの展開に

さらに、会場の観客の中から抽選で選ばれたひとりに、佐藤とマメシバ犬一郎から感謝状を手渡すというファンには嬉しいイベントも開催された。

「幼獣マメシバ 望郷編」舞台挨拶の様子

舞台袖にいるマメシバ犬一郎が、佐藤の元に駆け寄り感謝状を渡すという段取りだったが、一郎は舞台中央の佐藤を見事なまでにスルーしてしまい、会場は爆笑の渦に。佐藤も思わず「台無しじゃないか!」と怒るも、ステージ床に貼ってあるバミリ(登壇者などの立ち位置を指示する印)に興味を持った一郎は、これまた佐藤を無視。佐藤は強引にリードをたぐり寄せ、胸に一郎を抱き、何とかファンへの感謝状授与を果たした。

「幼獣マメシバ 望郷編」舞台挨拶の様子

最後に、佐藤は「観ないと損です。他の日本映画にない種類の感動ドラマが待っている作品です。来て頂いた方は成功者です。観に来ない人は敗北者です!」と熱血アピール。プライベートでも子供が誕生したこともあって、「(最初のシリーズから)5年たって、僕も子供ができ、(人としての)成長がありました。それが(佐藤演じる主人公)芝二郎の映画の中の成長とかぶったりします」とコメント。

「幼獣マメシバ 望郷編」舞台挨拶の様子

亀井監督も「二朗さん自身(子供が生まれたこともあって、今回の)4作目から(犬をうまく)あやすようになりましたね。撮影がすごくスムーズになりました」と、作中の主人公だけではなく、佐藤自身の成長も感じていたようだった。

映画は20日よりシネマート新宿ほかにて全国公開中。出演:佐藤二朗 髙橋洋 竹富聖花 菅原大吉 盛岡冷麺 篠田薫 朝倉伸二 佐藤貢三/田根楽子/宍戸開。監督:亀井亨/製作総指揮:吉田尚剛/脚本:永森裕二。企画・配給:AMG エンタテインメント/製作:「幼獣マメシバ 望郷篇」製作委員会。

「幼獣マメシバ 望郷編」舞台挨拶の様子

※写真はすべて(C)2014「幼獣マメシバ 望郷篇」製作委員会