チューリッヒ・ライフ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド(以下チューリッヒ生命)は16日、先進医療給付金を同社から医療機関へ直接支払う「医療機関直接支払サービス」を開始した。

先進医療は、厚生労働大臣によって定められた公的医療保険の対象にするか否かを評価する段階にある治療方法で、近年、最先端の治療方法として注目されているが、その一方で、先進医療にかかわる費用(技術料)は公的医療保険の対象外であることから全額自己負担となり、治療法によっては経済的負担が大きくなる場合があるという。そのため、同社では、かねてより「終身医療保険プレミアム」「My終身ガン保険」「ガン保険Plus+(プラス)」などの保険商品の特約で、先進医療にかかわる費用(技術料)の実費を支払う保障(先進医療給付金)を提供してきた。

しかしながら、従来の先進医療給付金の支払い方法では、顧客が医療機関へ治療費を支払わなければならない期日が到来するまでに、同社から給付金を顧客へ支払うことが困難であることが多く、その場合、治療費を顧客に一時的に負担をしてもらわなければならなかった。そこで、同社では、先進医療給付金の支払い方法や手続きの見直しを行い、このたび、先進医療給付金を同社より医療機関へ直接支払う「医療機関直接支払サービス」を導入することとした。これにより、顧客に一時的に治療費を負担してもらうことなく、スムーズに治療費の支払いを完了できるという。また、同サービス開始に伴い、先進医療給付金請求の手続きに添付が必要な「診断書」の代わりに、治療費の「請求書」でも請求が行えるようになったほか、先進医療給付金の支払い可否を治療前に判定する「事前査定サービス」も利用できるようになった。なお、「医療機関直接支払サービス」導入後も、従来どおり、先進医療受療後に先進医療給付金を請求してもらい、顧客に直接支払うことも可能。

チューリッヒ生命は、今後も顧客の利便性向上と迅速な保険金・給付金などの支払いを行っていくために、サービス改善に努めていくとしている。

9月16日より利用が可能となったサービスなど

先進医療給付金を当社より医療機関へ直接支払う「医療機関直接支払サービス

  • 顧客から希望があった場合、同社より先進医療給付金を指定の医療機関へ直接支払うことが可能となった(同サービスを利用の際には、事前に医療機関の同意が必要)。これにより、顧客の治療費についての経済的な不安や、一時的に治療費を負担することなく、医療機関へ治療費の支払いをスムーズに完了できる

治療費の「請求書」で、先進医療給付金の請求手続きが可能に

  • 従来の先進医療給付金の請求の手続き方法では、必ず「診断書(先進医療受療終了後に提出)」を添付する必要があったが、請求手続きの見直しにより、先進医療を受療する医療機関からの治療費の「請求書」でも受付することができるようになった。これにより、迅速に先進医療給付金の支払いをすることが可能となった

治療開始前に、先進医療給付金の支払い可否を判定する「事前査定サービス」を導入

  • 先進医療受療前に、先進医療給付金の支払いが可能かどうかを事前に判定することが可能となった。先進医療にかかわる技術料が先進医療給付金の支払限度額内であるかどうか不明な場合などに利用してもらうことで、安心して治療に臨むことができる