島根県の一畑電車はこのほど、5000系車両2両1編成の車内を木質化した。島根県産木材の需要拡大を目的に制定された「島根県森林整備加速化・林業再生事業費補助金」の今年度の事業として採択されたもの。

車内木質化を実施した5000系車両

オリジナルのレイアウトを基本としつつ、木質化が図れる箇所については最大限に木材を使用し、木のぬくもりが感じられる室内に改造した。鉄道車両への木材の使用は、車両火災を想定した難燃化や不燃化が必要なことからハードルが高く、全国でも数少ない。一畑電車の車両としては、2009年に営業運転を終了したデハニ50形以来の車内木質化車両となる。