本田技研工業は7日、水冷・4ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CRF250R」「CRF450R」の仕様を一部変更し、2015年型モデルとして、9月19日に受注期間限定で発売すると発表した。受注期間は8月7日から12月10日まで。

「CRF250R」

「CRF450R」

「CRF250R」「CRF450R」のスタイリングは、シュラウドにホンダ・レーシング(HRC)のワークスマシンイメージのストライプを施し、車体色にはホンダのモトクロスマシン伝統のエクストリームレッドを採用している。

「CRF250R」の一部仕様変更では、フロントフォークにエアサスペンションを新たに採用。左側フォークに圧縮空気によるスプリング機構を、右側フォークにダンパー機構を備え、左右で機能を独立させたセパレート・ファンクション・フロントフォークとしたことで、走破性の向上とセッティングの容易化に寄与している。

エンジンは、排気系とPGM-FIのセッティングの見直しなどにより、全回転域で優れたスロットルレスポンスを追求。路面状況に応じて、3種類のエンジン特性モードを手元で切り替えられるエンジンモードセレクトスイッチとインジケータも新たに採用し、さまざまな路面状況での扱いやすさに配慮したという。「CRF250R」の価格は76万6,800円(税込)。

「CRF450R」の一部仕様変更では、低速域での扱いやすさと高速域のパワー感向上をめざし、排気系のレイアウトとPGM-FIのセッティングを変更。「CRF250R」同様、エンジンモードセレクトスイッチとインジケータも新たに採用し、高いポテンシャルを引き出しやすい仕様とした。フロントフォークは、さらなる軽量化とフリクションの低減を図ることで作動性の向上を実現している。「CRF450R」の価格は90万7,200円(税込)。

なお、「CRF250R」「CRF450R」は競技専用車であるため、「公道および一般交通の用に供する場所では走行できません。登録してナンバープレートを取得することもできません」(ホンダ)とのこと。

「CRF250R」