西海国立公園 九十九島水族館「海きらら」は現在、長崎県佐世保市の九十九島で採取した新種のナマコ「クラドラベス キララ」を展示している。

新種のナマコ「クラドラベス キララ」を展示

九十九島で採集された新種のナマコを展示

このナマコは平成22年に、九十九島生物調査で採取したもの。磯の石の下に生息しており、ラグビーボール型で黄土色のまだら模様がある小型のナマコとなる。

和歌山県立自然博物館でナマコを専門に研究している山名裕介氏と九十九島水族館の共同で、詳細な調査を行なった。その結果を日本動物分類学会に報告したところ、今年4月の日本動物分類学会の学会誌で新種として正式に発表された。

ラグビーボール型で黄土色のまだら模様がある

ナマコの学名(世界共通の名前)は、同館の名前の一部である「きらら」が入り「Cladorabes kirara(クラドラベス キララ)」と命名された。「きらら」の名前がついたことで、佐世保が誇る九十九島の自然を広く発信できる機会ができたことに、研究を重ねてきた同館飼育スタッフも喜んでいるという。

展示は、同館(長崎県佐世保市鹿子前町1008)の「九十九島をとりまく海」ゾーンにて行っている。