『チョコレート』でアカデミー賞主演女優賞を受賞した女優のハル・ベリー主演最新作『フランキー&アリス』(9月20日公開)の予告編が24日、公開された。

ハル・ベリーが演じる主人公のフランキー

実話を基にした本作は、1970年代初期のロサンゼルスが舞台。ハル・ベリー演じる黒人女性のフランキーは、解離性同一性障害を持つ人気No.1ストリッパーで、もう一人の人格、白人の人種差別主義者というアリスに悩まされていた。フランキーが記憶をなくすたびに事件を起こすアリスは、徐々に力をつけ、フランキーは存在を否定され脅かされていく。そして、サイコセラピストのオズと出会い、病気の元となったこれまで封印してきた過去と向き合い、病を乗り越えていく。

「この話はとても深いところで私の心を揺さぶったの。人種が入り交じった家庭に生まれた子供として、私は自分を重ね合わせ、このキャラクターに共感したわ。私だけに命を吹き込めるキャラクターだと思ったの」と、本作が自分の作りたい映画だと直感したハル・ベリーは、ハリウッドで引く手あまただったこのプロジェクトを10年かけて勝ち取り、自らプロデューサーも務めている。そして、一人三役を熱演し、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされた。

このたび公開された予告編では、ハル・ベリーが見事な演技力で演じ分ける、いくつもの人格も登場し、解離性同一性障害という病気の恐ろしさが伝わる映像に。また、2カ月猛特訓したというハル・ベリーのセクシーなダンスシーンが見られるほか、病気を支える医師とフランキーの絆も感じられる。映像の最後では、窓の外を見ながらほほ笑むフランキーの姿と、「私は、私に負けないー。」のコピーが映し出され、フランキーの壮絶な自分との戦いと誠実な様子が伝わる。

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