三菱東京UFJ銀行は22日、インターネットバンキング「三菱東京UFJダイレクト」を利用する個人顧客向けに、スマートフォン用「ワンタイムパスワードアプリ」の提供を2014年8月10日から開始すると発表した。iOSおよびAndroid端末に対応する。料金は無料。
同行によると、近年、同行を騙った偽メールや偽画面により、第三者が利用者のパスワード等を詐取し、不正に送金する事件が多数発生しているという。今回、新たにスマートフォン用アプリを提供することで、さらなるセキュリティ強化を進める。
同アプリは、インターネットバンキングで振込などの取引を行う際、これまで使用してきた契約カード記載の確認番号の替わりに、アプリに表示される一度限り有効のワンタイムパスワード(数字6桁)を入力することで、取引することができる。
ワンタイムパスワードは利用する度に新しいパスワードが表示され、一定時間が経過すると無効となるため、第三者による不正利用などのリスクを低減するという。また、利用限度額の引き上げ手続きを行う場合には、これまで必要だった書面の届け出が不要となり、インターネットバンキングから手続きが行える。
今後は、スマートフォンを所有していない利用者もワンタイムパスワードで取引できるよう、携帯可能なカード型ワンタイムパスワード生成機の提供も予定している。