松屋フーズが運営する牛丼チェーン「松屋」の「牛めし」が、生まれ変わる。同店は7月22日から、286店舗で「プレミアム牛めし」を展開。「別次元の旨さ」をコンセプトに掲げた"自信作"の牛めしは、一体どれほどの旨さなのか。発売に際して開催された記者発表会にて試食してきたので、その感想をお伝えしよう。

「プレミアム牛めし」(並:380円)

"プレミアム"なのは肉だけじゃない!

「プレミアム牛めし」は、従来の「牛めし」に代わって販売される同店こだわりの一品だ。コンセプトはずばり「これまでの旨さから、別次元の旨さへ」。通常の「牛めし」で使用する冷凍保存の牛肉ではなく、低温保存の「チルド肉」を使用し、特製のタレで煮立てて仕上げたという。

牛肉は、低温保存することで凍結による品質の劣化を避け、やわらかくなめらかな食感となる。また、添加物不使用のタレは、原料や配合・製造過程も見直して作られている。

百聞は一食にしかず! とにかく食べてみよう。今回の記者発表会ではプレミアム牛めしに加えて、従来の牛めしに使われていた牛肉も食べ比べのために用意された。

「プレミアム牛めし」

肉の見た目には特に変化はない

プレミアム牛めしを見ると、たっぷりの牛肉に、タマネギが。従来の牛めしと、見た目にはそれほど違いはないようだ。ところが、口に入れた瞬間、肉のやわらかさに思わず目を見開いた。舌触りは非常になめらかで、今までの牛肉と比べてみても、その食感は明らかに違っていた。

加えて、旨みも強くなっている。同社によれば、徹底した肉のチルド管理によって肉が熟成され、旨み成分が冷凍保存の肉より1.5倍~2.3倍も多く含有されているそうだ。

特製タレは、肉の旨みを引き立てるようなやさしい味わい。従来の「牛めし」のタレと比べると、いくらか味の濃さが抑えられ、その分風味が立っているような印象だ。

さらに同品には、特製「黒胡麻焙煎七味」と、改良を加えたみそ汁も付く。黒胡麻焙煎七味は、黒ゴマ、赤トウガラシ、青トウガラシ、さんしょう、アオサなどを調合。ふりかければさわやかな香りが鼻に抜け、旨みたっぷりの牛めしに、清涼感ある辛味のアクセントが加わり心地いい。みそ汁は、だしの風味がより際立つ本格的な仕上がりだ。

「黒胡麻焙煎七味」

通常の七味よりも濃い色合いが特徴的

最初は肉のやわらかさとうま味を味わい、後半は「黒胡麻焙煎七味」で変化をつける……。初めて味わう方には、そんな食べ方もおすすめだ。肉やタレはもちろん、付け合わせのみそ汁や七味まで「プレミアム」な品質となった「プレミアム牛めし」は、抜群の満足感を味わえる一品だった。

「プレミアム牛めし」の価格は、ミニ330円、並380円、大盛り520円、特盛り630円。7月22日10時から286店舗で展開し、7月末には関東1都6県を中心とした621店舗に導入する予定だという。なお、プレミアム牛めし導入店舗では、「牛めし(290円)」の販売は終了するとのこと。また、導入店舗では「旨辛ネギたま牛めし」や「おろしポン酢牛めし」なども全て「プレミアム牛めし」仕様となる。

※価格は全て税込