コロワイド東日本は7月5日、横浜市文化観光局と提携して、神奈川県横浜市内の同社の主要5店舗にムスリム用「礼拝マットとコンパス」を導入する。
ムスリム(イスラム教徒)の多いマレーシア・インドネシアの訪日外客数は、2013年にそれぞれ前年比135.6%、134.8%と高い伸びを記録している(日本政府観光局調べ)。このことから、横浜市は同年に国からイスラム教徒の観光客を受け入れる戦略拠点地域に指定された。同社は横浜市文化観光局と提携し、ムスリム旅行客誘致を強化するための取り組みを開始する。
今回決定した礼拝マット・コンパスの導入はその施策の1つ。ムスリムは1日に5回、メッカの方角に向かって祈りをささげる習慣があるため、各店舗では訪れたムスリムに対し、礼拝用のマットとコンパスを貸与する。さらに礼拝スペースとしての空き個室の貸し出しも行うという。
対象店舗は、「北の味紀行と地酒 北海道」横浜天理ビル店、横浜西口駅前店、関内店、「手作り居酒屋 甘太郎」みなとみらい店、横浜北幸店。
なお、同社ではツアー会社からの要望を受け、ライトムスリム(比較的制限の少ない人)向けに「肉不使用」の海鮮がメーンとなるツアーメニューも用意・提案している。