トレンダーズが運営する女性ソーシャル研究所「SOCIAL GIRLS LAB.」はこのほど、「上司と部下の関係性」に関する意識調査の結果を発表した。
同調査は、テレビドラマ「花咲舞が黙ってない」の主人公の花咲舞が、銀行を舞台にした物語のなかで「お言葉を返すようですが」の決めゼリフとともに"悪者"を撃退するストーリーであることを踏まえ、13日~17日、20~39歳の女性会社員を対象として実施。非管理職の女性309名から回答を得た。
「曖昧な指示」「無駄な仕事」「責任逃れ・失敗の押し付け」にひと言言いたくなる
「仕事で上司と考えが食い違った際に、意見をすることはありますか?」と聞いたところ、「よく意見をする」「たまに意見をする」を合わせ、57%が「意見をする」と回答。約6割が上司に対して"黙ってない"女性部下であることがわかった。
具体的にどのようなことに"黙ってない"かを聞くと、最も多かったのは、「曖昧な指示」で45%。以下「無駄な仕事」(32%)、「責任逃れ・失敗の押しつけ」(29%)、「不適切な評価・査定」(20%)、「不正・隠ぺい」(19%)と続いた。
なお、実際の仕事において主人公の花咲舞の決めゼリフ「お言葉を返すようですが」を「言ったことがある」という人は8%にとどまった。
8割が「上司に対して言えないことあり」。男性上司の方が意見を言いやすい
「上司に対して言いたくても言えないことはありますか?」との問いには、78%が「ある」と回答した。
具体的には「(上司が)仕事をせずFacebookばかりやっていること」「給料のこと」「用事があるので有休をとりたい」などの回答があがり、意見を言うと答えた女性部下でも上司の仕事の取り組み方や給与面など、内容によって「言いたくても言えないこと」を抱えていることがうかがえた。
また、「女性の上司と男性の上司、どちらが自分の意見を言いやすいですか?」と聞いたところ、「男性上司」が約35%、「女性上司」が約17%となり、男性上司のほうが意見を言いやすいことがわかった。
上司とソーシャルメディアでつながっている人は25%。最多は「LINE」
「会社の直属の上司とソーシャルメディアでつながっていますか?」と聞いたところ、75%が「つながっていない」と答えた。つながっているという人の中で、最も多かったのは「LINE」の21%だった。
「ソーシャルメディアで上司とつながることのメリット」については、「既読になると安心する」「仲良くなることで仕事でも連携がスムーズになる」「話題作りには便利」「プライベートを知ることで相互理解が深まる」「口頭では言いにくいことも伝えられる」などがあがった。対してデメリットは、「有休を取って遊びに行きにくい」「無難なことしか書けなくなる」「オンオフの境目が無くなりそう」などがあがった。