吉本新喜劇座長の小籔千豊が主宰する、音楽と笑いを融合させたフェス「コヤブソニック」が7回目を迎える今年の開催をもって終了することが決定し18日、大阪市内で記者会見が行われた。

「コヤブソニック」が今年で終了することを発表した主宰者の小籔千豊

「コヤブソニック」は2008年にスタートし、アーティストと芸人のコラボ企画など他の音楽フェスとは一線を画すユニークな試みで人気を博してきた毎年恒例のイベント。小籔とレイザーラモンからなる下ネタラップユニット・ビッグポルノを中心に、アーティストではスチャダラパー、曽我部恵一(2010年からはサニーデイ・サービスとして出演)ら、芸人では池乃めだか、バッファロー吾郎、笑い飯ら小籔と親交の深い出演者たちがステージを盛り上げ、年を追うごとに規模を拡大。過去には小泉今日子、小林幸子など芸能界のビッグネームも出演し、話題を呼んだ。

そんな"コヤソニ"の最後を締めくくる「コヤブソニック2014ファイナル supported by uP!!!」は、初の3日間開催。9月13日(土)、14日(日)、15日(月・祝)、小籔の地元でもある大阪市住之江区のインテックス大阪で行われ、初登場となるスガシカオら24組以上のアーティストの出演が予定されている。

小籔はコヤソニ終了の理由を、「ビッグポルノの解散」と説明。ビッグポルノが8月に東京・大阪で行われるラストライブと本フェスを最後に解散することも併せて明かした。コヤソニはもともと、老舗の夏フェス「サマー・ソニック」にビッグポルノが出演を希望するも叶わず、「サマソニに出られへんのやったらコヤソニやったる!」とスタートさせたイベント。そんな経緯もあり、「解散でコヤソニを一旦終わらせるのは、僕としてのケジメ」という。

解散の理由はラストライブで明かすとのことだが、「これを聞いた人のリアクションは、だいたい『あぁ…。そうですか…』と不思議な顔をされる(笑)」と小籔。「仲が悪いとかではないです。とりあえず『方向性の違い』ということにしといてください」とよくある解散理由をぶち上げて笑わせたが、「コヤソニの数千人のお客さんの前で下ネタラップをやって、最初は100人のお客さんも集まらなかったビッグポルノだけに、ウルッとくることが何度もあった」としんみり。そんなビッグポルノのラストステージともなる最後のコヤソニでは「初の3日開催なので、これまで日程の都合で出てもらえなかったアーティストさんにもたくさん出てもらいます」と意欲を語っていた。