連合(日本労働組合総連合会)はこのほど、「就職活動に関する調査」の結果を発表した。同調査は、20歳~25歳の男女で、就職活動の経験がある最終学年の大学生・院生(就活生)、またはこの4月から就職した社会人1年生を対象として4月28日~5月7日に実施。1,000サンプルを得た。

就活でもっとも参考にする(した)のは「就職活動情報サイト」

就活時に参考にする情報源「就活サイト」「友人の話」「就活仲間の話」

「就職活動時に何を参考にしているか(いたか)」を聞いたところ、「就職活動情報サイト」61.7%が最も高く、「友人の話」53.0%、「就活仲間の話」43.9%、「家族の話」39.8%、「大学等の先生・教授の話」37.8%が続いた。また「ソーシャルメディア(SNS)」は13.2%が参考にしていた。

就活生のうち、調査時点で内定がある人は、内定がない人と比べて「就活仲間の話」(内定がある人60.3%、ない人43.7%)や「大学等の先輩の話」(内定がある人48.5%、ない人36.3%)、「OB・OG訪問」(内定がある人20.6%、ない人10.7%)といった"生の声"を参考にしている割合が高くなった。

「大量採用はブラック」「若手の活躍を強調する企業はブラック」

ブラック企業は「残業や休日出勤が多く、残業代を払わない」イメージ

「"ブラック企業"とはどのような企業だとイメージしているか」聞いたところ、「残業代が支払われない」82.7%と、「残業や休日労働が多い」81.5%が8割台となった。また、「ブラック企業とのイメージを与える要素」では、「大量に採用している」34.8%、「業務内容が不明瞭」33.9%、「採用広告を年中出している」28.3%、「若手の活躍を強調している」21.4%が上位に挙がった。

ブラック企業かどうかの判断は「インターネット上の評判」などの口コミから

「ブラック企業かどうかを判断する場合、どのような情報源を参考にするか」を聞いたところ、「インターネットでの評判」71.3%、「先輩、知り合いの社会人からの噂」50.8%、「就活仲間からの噂」38.8%といった、"口コミ"による情報源が上位となった。

「学歴で不当な選考を受けた」3割弱、「容姿」では1割強

半数近くの就活生が「不当な選考があった」と感じていた

「就職活動で"不当な選考をされた"と感じたところ」を聞いたところ、「学歴」が26.9%、「容姿」が15.0%、「コネ」が9.4%で続き、何らかの不当な選考をされたと感じた割合は45.8%となった。

次に、「就職活動で不快な思いをした経験」について聞いたところ、「採用担当者の態度」が33.2%、「不採用であった場合に一切連絡が来ない"サイレントお祈り"」が31.0%、「就職活動情報サイトのエントリー煽り」が20.8%で続いた。何らかの不快な思いをした経験がある割合は65.0%となった。

就活で「不快な思いをした」ことがある就活生は3人に2人

続いて、採用担当者の態度で不快な思いをした人(332名)に、「採用担当者のどのような態度で不快な思いをしたか」聞いたところ、「高圧的な態度だった」が63.3%、「やる気のない態度だった」が47.0%、「いいかげんな受け応えをされた」が40.7%で続いた。