ボーイングは5月30日、日本トランスオーシャン航空(JTA)より次世代737-800型機12機の受注を確定したことを発表した。

2016年にJTAが導入を予定している737-800型機のイメージ

燃費効率も2%アップ

JTAは2014年3月に同型機の導入方針を決定しており(同月27日に両社より発表済み)、両社の協議が合意を経て、このほど正式発注となった。総額はリストプライスにして11億ドル、初号機の就航は2016年を予定している。JTAは現在、機材刷新計画を推進しており、今回の発注によりその刷新プログラムが開始される。なお、今回の合意内容には、JTAが調達機材を737 MAXに変更することを可能とする条項も含んでいる。

JTAはJALグループに属しており、拠点は沖縄の那覇。737-400型機により、沖縄と日本の主要都市および沖縄の離島を結ぶ航空輸送サービスを提供している。

JTAが受領する737-800型機には、ゼネラル・エレクトリックとSNECMA両社による合弁会社であるCFMインターナショナル社製のCFM56-7エンジンが搭載される。また、ボーイングが有する最新の効率性向上パッケージ(PIP:Performance Improvement Package)も装備する予定で、現在最高の効率性を誇る単通路機と比較してもさらに燃費効率が2%アップする。

なお、客室内には独創的な設計の壁や窓、開放感を感じさせるLED照明、大型化した手荷物収納棚などを特徴とするボーイング・スカイ・インテリア仕様が採用される。737-800型機は、次世代737型機ファミリーの中でも最多の販売数を誇るベストセラー機で、単通路機として最先端のテクノロジーを取り入れている。