『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』の舞台あいさつイベントが1日、都内で行われ、キャストの芦田愛菜、青山美郷と行定勲監督が出席した。

左から、青山美郷、芦田愛菜、行定勲監督

西加奈子の小説『円卓』を実写化した本作は、ちょっと風変わりな小学3年生のダークヒロイン・琴子(こっこ)の物語。大阪の狭い団地で愛にあふれた賑やかな家族と暮らすこっこは、幸せな生活が疎ましくて仕方がない。そんなこっこは、祖父が教えてくれた"イマジン(想像すること)"という言葉を胸に、少しづつ大人になっていく――というストーリーで、映画は21日から全国公開。

本作で映画単独初主演を果たした芦田は、「こっこは孤独を愛してるけど、私は友だちの輪の中に『私も入れて!』って言うから似てないかも。『コラー! 何してんねん!』って男子に向かって行くところは似てる」と役柄について語り、「学校のお友だちは標準語なので、関西に住むおじいちゃんとおばあちゃんに確認してました」と役作りの苦労を。そんな芦田を、行定監督は「役に対する探究心がすごい。色んな顔を見せてくれてます」と大絶賛していた。

「大阪弁はテンポが早くて楽しかったです」と言う芦田は、父親役の八嶋智人や母親役の羽野晶紀ら家族との撮影を「みんなで食事するシーンは、アドリブがすごくて……。何を言われるかドキドキしたけど、楽しかったです」と振り返ってにっこり。また、一人3役を演じた青山に「一人ひとりの歴史をノートに書いてたけど、だんだん分からなくなってしまって。愛菜ちゃんが『三つ子だったらこういうことするかな?』って言ってるのを参考にしてました」と言われると、「うふふふふ」と照れ笑いしていた。