JR東日本、JR東海、JR西日本、JR北海道、JR四国は23日、夏の期間(7月1日から9月30日まで)に運転される臨時列車の概要を発表した。
JR東日本は夏の期間中、新幹線・在来線合わせて4,698本(新幹線2,152本、在来線2,546本)を増発。今年3月のダイヤ改正で臨時列車となった寝台特急「あけぼの」は、今夏も上野~青森間で運転される。24系6両編成(B寝台5両・B個室1両)で、牽引機はEF64形およびEF81形。運転日は下り(上野駅21時33分発・青森駅12時19分着)が8月1~18日、上り(青森駅17時11分発・上野駅6時20分着)が7月31日と8月1~17日。
東京~大垣間の快速「ムーンライトながら」は185系10両編成で、下り(東京駅23時10分発・大垣駅5時51分着)は7月25日から8月23日まで、上り(大垣駅22時49分発・東京駅5時5分着)は7月26日から8月24日まで運転。快速「ムーンライト信州81号」は7~9月の週末を中心に運転(8月1~9日は毎日運転)され、189系6両編成を使用。新宿駅を23時54分に発車し、白馬駅には翌朝5時40分に着く。
上野~土合間では、485系6両編成の快速「谷川岳山開き」が運転される。下り(全車指定席)は7月5日の23時33分に上野駅を発車し、土合駅には3時32分着。上り(指定席4両・自由席2両)は7月6日の14時30分に土合駅を発車し、上野駅には17時18分に着く。上野~土合間では快速「一村一山」も設定されており、7月12日は485系6両編成、9月13日は185系6両編成で運転(ともに指定席4両・自由席2両)。下りは上野駅7時2分発・土合駅9時35分着、上りは土合駅14時23分発・上野駅16時58分着となる。
山形新幹線では、「山形デスティネーションキャンペーン」に合わせて新幹線初のリゾート列車「とれいゆ つばさ」が登場。E3系6両編成で、7月19日から福島~新庄間で運転され、福島駅では在来線ホームに発着するという。その他にも、今春デビューした「SL銀河」「越乃 Shu*Kura」をはじめ、リゾート列車を多数運転。長野支社管内で運転される快速「懐かしの篠ノ井線183系」「懐かしの大糸線189系」「懐かしの115系横須賀色」「懐かしの115系湘南色」「ブルートレイン信州」も注目される。
新大阪~ユニバーサルシティ間直通の快速列車も登場
JR東海は東海道新幹線において、お盆期間や3連休など、利用者の集中する期間に1時間あたり最大10本の「のぞみ」を設定。これにより、夏の期間の1日あたりの運転本数は350本(前年比8本増)、お盆期間の1日あたりの運転本数は401本(前年比20本増)となる。
JR西日本も、お盆期間や夏休み、3連休を中心に、「のぞみ」「みずほ」「さくら」「ひかり」を増発。新幹線の臨時列車は合計1,468本運転(前年比268本増)とされている。7月19日からは、「プラレールカー」を連結した山陽新幹線500系も登場。新大阪~博多間の「こだま741号」「こだま730号」に使用され、運転日は7月19~29日、8月2~19日、8月23~31日、9月1~10日、9月13~15日、9月17~30日となっている。
在来線では、新大阪駅からユニバーサルシティ駅・桜島駅へ直通する臨時の快速列車が運転される。運転日は7月26日、8月2・9・16・23・30日、9月6・13・20・27日で、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」をイメージしたラッピング列車で運転されるとのこと。
JR四国は夏の期間中、トロッコ列車やイベント列車を運転するとともに、利用者の多い定期列車では車両増結も行う。JR北海道も、特急「旭山動物園号」やニセコ経由で函館~札幌間を結ぶ特急「ヌプリ」「ワッカ」(今夏は「ニセコエクスプレス」車両で運転)などの臨時列車を運転。ただし、「フラノラベンダーエクスプレス」の本数削減などが影響し、臨時列車の運転本数は昨年より188本少ない合計1,495本となっている。