小金井市立はけの森美術館と、第15回共同巡回展実行委員会は、7月19日~9月7日に中村研一記念小金井市立はけの森美術館(東京都小金井市)にて、「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館所蔵作品による 猪熊弦一郎展 どんなことをしても僕なんだ」を開催する。

顔 ブルーの中(1992)(c) The MOMOCA Foundation

星座からの返信(1983)(c) The MOMOCA Foundation

同展は、一貫して「絵として美しいこと」を追求し続けた画家・猪熊弦一郎(1902-1993)の作品展。猪熊の作品は、一人の画家によるものとは思えないほど、描いた時期により作品が異なっているのが特徴。1938年の渡仏、1955年の渡米、その後20年にわたるニューヨーク滞在など、人生の数々転機と共に作風を変えている。

作品は、色・形・それらの画面上のバランスを突き詰めるうちに、モダニスム志向の具象から大胆なデフォルメ、やがて純粋な抽象に転じ、1980年代後半からは再び具象的要素が現れている。同展は、猪熊の絵画を初期から晩年までの作風の変遷をたどることができる構成となっている。

また、通常の画材以外のさまざまな材料も用いた自由な表現や、グラフィック・デザイン、さし絵、壁画、家具など絵画以外の仕事も取り上げる。

真鍮網による椅子(1950)撮影:山本糾(c) The MOMOCA Foundation

オ シャレ ドゥ ラ ビュット(1939頃)(c) The MOMOCA Foundation

同展会場は、中村研一記念 小金井市立はけの森美術館。会期は、7月19日~9月7日で、時間は10:00~17:00(入館は16:30まで)。休館日は月曜日・7月22日(7月21日は開館)。観覧料は、一般600円 小中学生200円。

なお、同展は広島(5月30日~7月6日/筆の里工房)、 岐阜(9月13日~10月26日/大垣市スイトピアセンター アートギャラリー)でも巡回展示を行う。詳細は、同展公式サイトでも案内している。