英国のジャガー・ランドローバーはこのほど、1963年に生産された「E-TYPE ライトウェイト」の再生・生産プロジェクトを始動した。エンジンを含むあらゆる部分を忠実に再現したモデルで、6台のみが生産される。

「E-TYPE ライトウェイト」

「E-TYPE」は1961年から1975年まで生産された、ジャガーの歴史の中でも屈指の名車とされるモデル。「E-TYPE ライトウェイト」は1963年に12台のみが生産されたスペシャルモデルで、オールアルミ製のボディやアルミ製エンジンブロックの採用により、標準モデルより114kgもの軽量化を達成している。

「E-TYPE ライトウェイト」は、当初の計画では18台が生産される予定だったが、実際に生産されたのは12台だった。今回のプロジェクトは、この計画されながらも生産されなかった6台を新たに製造するというもの。この6台には、1963年当時に割り当てられる予定だった車台番号が付与される。

製造はジャガー社内において最高水準を誇るクラフトマンが手作業で行う。6台はすべて3.8リットル直列6気筒エンジンを含む、1960年代のオリジナルモデルの仕様に忠実に従ってつくられる。ジャガーはこの6台に大きな需要があると見込んでおり、関心を示す潜在顧客層の中でも、とくにビンテージのレーシングカーに興味を持つ長年のジャガー・コレクターが優先的に購入する権利を有するという。