JR北海道は14日、札幌圏の通勤時間帯の混雑緩和と快速「エアポート」の快適性向上を目的に、通勤形電車733系3000番台5編成(30両)を新製導入すると発表した。
733系3000番台は普通席にオールロングシートを採用。現在、快速「エアポート」として使用している721系3000番台の普通席(2列・転換式クロスシート)に比べ、混雑の緩和が期待できる。走行用モーターを全閉式とし、機器の一部を省略することで、客室スペース自体も従来より拡大される。
乗降口のステップレス化、車いす対応の大型トイレ設置など、バリアフリー化に関しても721系より進化した。客室の照明はすべてLEDとし、消費電力の低減も図る。721系で採用している回転式リクライニングシートの指定席車両「Uシート車」は引き続き採用。7月以降、快速「エアポート」のほか、札幌圏を中心とした快速・普通列車に投入し、秋までに5編成すべての営業運転を開始する。
これにともない、普通列車として函館本線で使用している711系は今年度末で全車両の営業運転を終了するとのこと。