ゆうちょ銀行はこのたび、6月23日からインターネットサービス「ゆうちょダイレクト」において、不正アクセスによる犯罪から顧客の大切な財産を守るため、「トークン(ワンタイムパスワード生成機)」の無料配布などを開始すると発表した。

トークン(ワンタイムパスワード生成機)の無料配布の開始

トークンとは、一度しか使えないパスワードを1分ごとに生成し、液晶に表示する小型の電子機器。たとえ第三者にパスワードを盗み見られた場合でも、一度使用したパスワードは無効となるので、安心して送金することができるという。また、トークン自体は通信を行わないため、悪意のある第三者がトークンに不正アクセスしてパスワードを盗むことはできないとしている。

同社は、インターネットバンキング利用者のパソコンをウイルスに感染させて偽の画面を表示し、暗証番号・合言葉等を盗み取って不正アクセスするといった犯罪から顧客を守り、ゆうちょダイレクトを安心して利用してもらえるよう、これまでもさまざまな対策を実施してきたが、このたび、トークンを導入することにより、一層のセキュリティ強化を図るとしている。

なお、トークンの無料配布に先立ち、下記の顧客を対象にトークンの事前申し込みを受け付けている。

対象となる顧客には、事前申し込みに必要な情報を記載した「お知らせ(ハガキ)」を13日(火)以降順次送付する。なお、事前申し込みの対象でない顧客については、6月23日(月)からトークンの申し込みを受け付けるとしている。

事前申し込み対象の顧客は、2014年4月10日(木)時点で、ゆうちょダイレクト(インターネットサービス)に登録済の人で、2011年4月9日(土)以降に、1回以上ログインしている人になる。

ログインパスワードの再登録およびお客さま番号の照会機能の追加

これまで、ゆうちょダイレクト(インターネットサービス)のログインパスワードや顧客番号を忘れてしまった場合、書面の郵送または窓口での手続きが必要だったが、6月23日(月)からは、インターネットでもログインパスワードの再登録および顧客番号の照会が可能になる。このことにより照会や再発行にかかる手間や日数を大幅に縮小し、さらに便利に利用できるとしている。利用にあたっては、「取扱確認メールアドレス」に携帯電話・スマートフォンのメールアドレスの登録が必要。