ジョーンズ ラング ラサールは13日、東京都心5区(千代田、港、中央、新宿、渋谷)のBグレードオフィス市場に関する調査レポートを発表した。それによると、2013年第4四半期のBグレードオフィス賃料は月額坪当たり1万9,517円(共益費込)となり、前期比0.8%上昇、前年同期比3.6%上昇した。上昇は4四半期連続。

2013年第4四半期のBグレードオフィスの空室率は4.0%と、前期比0.2%低下、前年同期比1.9%低下した。

賃料・空室率の推移

なお、2013年第4四半期のAグレードオフィス賃料は月額坪当たり3万1,812円(共益費込)と、前期比1.0%上昇、前年同期比2.5%上昇。2012年第2四半期に上昇に転じて以降、7四半期連続で上昇している。

2010~2013年の売買取引数を見ると、Bグレードは74%で、Aグレードの26%と比べてほぼ3倍。 Bグレードは物件の絶対数が多いことに加え、Aグレードと同レベルの耐震性能を持つ質が高いビルも多数あることから、優良な投資対象として注目されている。主な投資家はJ-REITで、近年はアジア(シンガポール、香港)を筆頭に海外投資家が増加。ファンド規模は小さいが、自国市場より高利回りが期待できる日本の高品質なBグレードビルに関心が集まっているという。

今後も売買市場は活発化する見込みで、2014年年間ではAグレード、Bグレードともに5~10%上昇すると予想している。