人気漫画『バクマン。』が2015年公開に向けて実写映画化されることが決定し、俳優の佐藤健と神木隆之介がダブル主演を務めることが7日、明らかになった。

写真左:原作イラスト 写真右:真城最高役の佐藤健(左)、高木秋人役の神木隆之介

原作・大場つぐみと作画・小畑健のコンビにより、2008年から2012年まで漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された『バクマン。』。全20巻で累計発行部数1,500万部を突破する大ヒットを記録した。作品で描かれるのは、高い画力がある真城最高(ましろもりたか)とクラスメイトの秀才で漫画原作家志望・高木秋人(たかぎあきと)の高校生コンビが、漫画家を目指していく奮闘劇。『モテキ』(2011年)などで知られる大根仁監督がメガホンをとる。

真城を演じるのが、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』や『るろうに剣心』などの話題作が続く佐藤健。「今回、この映画の打ち合わせを何度かさせていただいて思ったことは、今まで誰もやったことがないことをやってやろう、今までに見たことのない映画を創ってやろうという気持ちが強いメンバーが集まったなぁということです」と相当な刺激を受けたようで、「日本の漫画、ジャパニメーションの歴史、現実、そして素晴らしさを世界中の人たちに伝えられるよう、自分にできることを精いっぱいやらせていただきます。必ず面白い作品になると思いますので、映画の完成をお待ちください!」と呼びかけた。

一方の高木役は、佐藤と同じく『るろうに剣心』に出演し、『桐島、部活やめるってよ』(2012年)で主演を務めた神木隆之介が演じる。「今回、このような素晴らしい作品に参加できることを光栄に思います」と心境を伝え、「僕自身、本当に大好きな原作で、すり減る程読んでいた漫画だったので、とてもうれしいです」とコメント。「今回、大根監督と初めてご一緒させていただけるという事で僕もとても楽しみですし、大根組の世界観に身を委ねながら楽しく撮影できたらいいなと思っています」と語り、「今までにない表現で、あっと驚く作品になると思いますので、期待していただきたいです」とアピールした。

キャスト発表を受け、大場氏は「『バクマン。』映画化ビックリ&うれしいですが、豪華キャストにもっとビックリしてます」と驚きながら、「集英社や『ジャンプ』に加え色んなあのマンガ、このマンガも実名でガンガン出てくるみ たいです! 楽しみです! 私は見ます!」と期待も大きい。小畑氏も「映画化が決まり、とてもうれしいです。映画に出てくる漫画の原稿も描かせてもらったので、原作者というだけでなく、多少制作に関わった一人としても、どういう映像になるか楽しみです」と完成を心待ちにしている。

映画は、2015年公開。撮影は5月から6月にかけて行われ、9月頃の完成予定。

(C)2015映画「バクマン。」製作委員会 (C)大場つぐみ・小畑健 / 集英社