採用予定数(前年度比)

マイナビは、「2015年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」の調査結果を発表した。調査は2月4日~3月6日にかけて行われ、1,808社から有効回答を得た。

採用予定数は「増やす」が「減らす」を上回る

まず、2015年卒の採用予定数について尋ねたところ、「大学(文系)」は23.4%、「大学(理系)」は29.0%、「大学院(理系)」は17.9%が増やすと回答し、いずれも前年度の割合を上回った。特に「大学(理系)」は「増やす」が対前年度比5.2pt増と大きく増加している。

大学卒(院卒含む)の2015年卒採用予定数を2014年卒入社予定数と比較すると、前年度の入社予定数を上回る回答が多く、全体平均で15.1%の増加となっている。

非上場企業では数の確保も採用基準に

採用基準についての問いでは、非上場企業では「徹底して質」が「大学(文系)」「大学(理系)」「大学院(理系)」のいずれにおいても9pt前後減少している。その分「量よりは質」が増えており、「質」だけでなく「量」の確保も大事という方向にやや軌道修正した企業があるようだ。この傾向は文系よりも理系の採用において、より強く表れている。

採用基準について

採用環境の見通しについて尋ねたところ、「厳しくなる(非常に厳しくなる、と厳しくなるの計)という回答が文系で54.6%(対前年度比16.2pt増)、理系で62.2%(対前年度比20.9pt増)で、共に前年度より増加している。半数を超える企業がより厳しい採用戦線を想定しているようだ。

採用環境の見通し

「採用活動期間は長期化する」が21%

続いて、それぞれの採用フェーズの開始時期を聞いたところ、「早める/早めた」と回答した割合が、「エントリー」から「内々定出し」までのすべてフェーズで前年度の割合を上回った。説明会やエントリーシートは12月から開催する企業が増加し、内々定出しは4月に集中する傾向が強まっている。

採用活動期間については「同期間」が63.4%を占めた(前年度より6.2pt減少)が、「長期化する」が対前年度比8.2pt増の20.8%となった。前年度より前倒しで進むものの、より長く厳しい採用活動になると予想する企業が増えていることがわかる。

エントリーシートの開始時期