ニュージーランド航空はブランド・カラーの黒を用いた特別塗装のボーイング787-9型機を、米シアトル近郊にあるボーイング社エバレット工場で公開した。

ブランド・カラーの黒で塗装されたボーイング787-9型機

完成に要した日数は5日

同航空は、世界に先駆けて最新鋭のボーイング787-9型機を導入した。このほど公開した同機は、同航空が導入した新デザインのうち、黒を基調とした塗装を施す最初の機体となる。新デザインには、ニュージーランド政府観光局とニュージーランド貿易経済促進庁が使用の管理をする同国の代表的モチーフ「シダ」の葉模様が大きく描かれている。

塗装には12人の職人が携わり、完成に要した日数は5日。使用した塗料は約320リットルだったという。この独特の黒のデザインは限定的な使用となり、通常の機体には白のデザインが施される。

新デザインのボーイング787-9型機は2014年半ばには同航空のラインナップに加わる

今回、機体の披露には同航空のチーフ・フライト・オペレーション&セーフティ・オフィサーのキャプテン・デーヴィッド・モーガン氏が立ち会った。「機体を包み込むように描かれたトレードマークのコル(シダの新芽模様)や美しいファーン(シダ)が見られてうれしい。間もなく世界中の空を飛び、ニュージーランド人の誇りを広めてくれるでしょう」とコメントしている。

オールブラックの特別塗装機は4月5日の夕刻(太平洋標準時間)に格納庫を出庫し、2014年半ばには同航空のラインナップに加わる。この787-9型機は10月15日にオークランド・パース間を就航し、11月には東京、上海にも就航する予定。