女優の名取裕子、麻生祐未、俳優の近藤芳正、宇梶剛士が8日、都内で行われた、テレビ東京系の連続ドラマ『マルホの女~保険犯罪調査員~』の製作発表記者会見に出席した。

左から、『マルホの女~保険犯罪調査員~』に出演する宇梶剛士、名取裕子、麻生祐未、近藤芳正

テレビ東京の開局50周年特別企画として製作された同ドラマは、女性保険調査員コンビが活躍する推理ドラマ。科学研究所の元研究員で理論派の新人調査員・柏木奈津子(名取)と、元レディース総長で直感型の遠野亜希(麻生)の凸凹コンビが、数々の保険犯罪を暴いていく――という内容で、ドラマは11日19時58分から毎週金曜日に放送(初回は2時間スペシャル)。

主演の名取は、「私は奈津子と全然違う。生き生きとやってる麻生さんが羨ましいです。元ヤンキーだったら出来るのに」と笑いを誘いつつ、「私たちの世代でもまだ現役ということが伝われば」と意気込みを。一方、名取の相方である麻生は、「名取さんに『バカじゃないの!?』とか『あんたね~』と言っていいのか……。元総長の貫禄がどうしても出ない」と役づくりに苦心しているようで、「今のところ弱々しい姉さんなので、今後の課題にします」と気を引き締めていた。

また、現場の雰囲気について、宇梶が「転がるような明るさで、とても居心地が良い」と語ると、麻生も「名取さんがお漬物を持ってきたりして、みんな名取さんの子どもみたい」とにっこり。名取は、スタッフやキャストの健康を考えて、手づくりの漬物やフルーツを差し入れているそうで、「夜中にセリフを覚えなきゃいけないのに、明日持って行く漬物の方が気になって。みなさんは高級な差し入れを持ってくるのに、私だけ田舎のおばちゃんみたい」と自虐していた。

そんな名取は、『京都地検の女』シリーズ(テレビ朝日系)などで、先月30日に亡くなった俳優の蟹江敬三さんと約20年の間共演しており、報道陣にコメントを求められると、「自分の中で大事な理解者であり、人間としても役者としても大好きな人でした」と悲痛の表情。「素晴らしい人だったので、みなさんの心の中で生き続けてもらいたいなと思う」と涙をため、「寡黙で優しくて……。まだ立ち直るのに時間がかかると思います」と、最後は声を詰まらせていた。