モチベーションアップ、栄養補給などの従来の用途に加え、クラブやイベントシーンでの飲料としても浸透しているエナジードリンク。20代、30代を中心にステイタスのあるドリンクとしても注目を集めており、その飲用シーンにおいて「気になっている」という読者も多いのではないだろうか。

4月7日、日本コカ・コーラより「burn エナジードリンク」がリニューアルされ、300mlのボトル缶として発売される。従来の製品と比べ、その味はどう変わったのか、プラスされた効果とは? また、今後の方向性とは?

菅 慎太郎氏

味覚コンサルタント 口福ラボの菅 慎太郎氏に、実際に飲み比べていただき違いを評価してもらった。

グンと飲みやすくなった新味。五感を刺激する味わい

『burn エナジードリンク』インフォグラフィック

「リニューアルした『burn エナジードリンク』には、マカ、ガラナ、アサイーエキスなどの成分がプラスされ、全体的な調合がなされました。それぞれの成分は、どれも滋養強壮に効果がある成分であることは知られていますが、今回のリニューアルで、単品としての効果イメージがあったものを、エナジードリンクに持ってくることにより、期待される効用を高めました。また、ユーザーが飲みやすい味として調合もされました。新味の方は、酸味を抑えつつ、ライトだけどボディー感を持つ味。飲みやすさと力強さの両方を兼ね備えた味になっています」

菅氏によると、新製品のこだわりは、ボトルにも現れているという。 「従来製品は、一度開けてしまうと、飲み干さなければならなかったわけですが、キャップがついたことで、自分のペースにあわせて飲むことができるし、何といっても香りを逃さずに楽しむことができます。味というのは、多重構造にすることによって、おいしさが増すと言われていますが、ボトルの形状を変えることにより、香り、味、炭酸の刺激と順番が生まれ、より味わいが増しました。まさに五感を刺激するドリンクですね」

内面を揺り起こしてくれるエナジー効果を体感

従来、エナジードリンクは、ちょっと疲れてしまったカラダへの補給という目的で飲用されることが多かったが、ここ最近、さまざまなシーンでの飲用が具体的に消費者に伝えられるようになってきた。菅氏は、今後はより明確に、ライフシーンにエナジードリンクが浸透していくであろうと話す。

「健康飲料というのは、自分が頑張るためのドリンクという印象が強いけれど、エナジードリンクはみんなで頑張ろうというメッセージ性を込めた存在になっています。『burn エナジードリンク』でいうならば、ボトル缶なので、イベントやアウトドアにも持って行きやすいし、口が小さいから女性も飲みやすい。今は、仕事であっても、一人で頑張るというよりは、仲間で盛り上げていく風潮がありますから、動機づけになるようなインセンティブドリンクとしての活躍も期待されています。また、その成分効果により、秘められた自分のポテンシャルが発揮されることも十分にあります。“新しい自分が目覚める”といったイメージでしょうか」

さらに菅氏は、進化版アルコール飲料としての活用についても注目する。

「ご存じのとおり、クラブシーンにおいてのエナジードリンクの飲用は定着してきました。今後は、これまで飲用していなかった層についても浸透していくでしょう。例えば、お酒が飲めない人が最初からソフトドリンクというと、場に水を差してしまう。そういったシーンを、エナジードリンクが埋めてくれるようになるでしょう。『burn エナジードリンク』でいえば、魅力的なレッドで見た目も華やか。アルコールで割ったカクテルなどもさらに種類が増え、進化していくでしょうね。ノンアルコール飲料でもない、低アルコール飲料でもない、まさに進化版アルコール飲料として確立していくのではないでしょうか。『burn エナジードリンク』は、まさにエナジードリンクとして、次のステージへの展開を見据えたドリンクといえますね」

実際にリニューアルした『burn エナジードリンク』を飲んでみたところ、甘さが抑えられおり、ピリっとする刺激が心地良く、かなり爽やかな味になっている。口が小さくなったボトル缶も飲みやすく持ち運びにも便利だ。これまでエナジードリンクを味わったことがない人も、飲んでいた人も、ぜひこの衝撃を体験して欲しい。秘めたポテンシャルが体内から静かに目覚め出す喜びをきっと体感できることだろう。