元AKB48のメンバーでタレントの篠田麻里子が、4月11日に放送される渡辺えり主演のフジテレビ系スペシャルドラマ『銭女(ぜにじょ)』(21:00~22:52)で、初めて悪女役に挑戦したことが19日、明らかになった。

初の本格2時間ドラマで、初の悪女役に挑んだ篠田麻里子

本作は、昨年6月に放送された藤山直美主演の『鬼女(きじょ)』に続く、"希代の悪女"シリーズの第2弾。バブル期を舞台に、銀行と証券会社をだまし続けて2兆円もの借金をした料亭の女将・蓮見恵とその女将を裏で操る女・白井美保が、欲望の渦に巻き込まれていく半生を描いた。

篠田は昨年7月にAKB48を卒業後、モデルやタレント、女優とマルチに活躍。卒業後初のドラマ出演となった『海の上の診療所』(フジテレビ系2013年10月期)の第2話では、松田翔太と共演しマドンナ役を演じた。本作は、篠田にとって初の本格2時間ドラマとなり、ベテラン女優・渡辺えり演じる蓮見恵を裏で操るという大役に挑んだ。料亭に勤める役柄だけにトータルで20着以上、1日で10着の着物を着替えることも。撮影を終えた篠田は、「美保が見せる二面性を見ていただきたいです」とアピールする。

出演が決まった時の印象は、「正直、私はバブルを知らないので、知らない時代のお話を演じるのは難しいなと思いました」ということだが、「当時の話を周囲からいろいろ聞いたり、当時流行ったものを見て勉強しました」と事前の準備は万端。そうして挑んだ初の悪女役・美保は、「最初はすごく悪女だなと思ったんですが、よくよく読んでみると、本当は純粋で一生懸命な女性だったんだなと思いました」と意外な発見もあったようだ。

また、美保を演じるにあたって、「何にも考えなかった」と言う篠田。「台本を読んで『自分がそう思ったところでこのセリフを言ってみよう』と。純粋な役だからこそ、自分が純粋にくみ取ったことをやってみようと思いました」と振り返り、「渡辺えりさんが演技をする前に一緒に練習してくださったりとか、アドバイスをくださったり、本当のおかみさんと美保との関係のようで、とてもよくしてくださったのでありがたかったです」と感謝していた。

一方の渡辺は、初対面だったという篠田との共演を経て、「これまで1つの世界でやってきて、知らなかったことが多かったと思いますが、これからいろいろ吸収して、いい役者さんになってほしいと思います」と"女優・篠田麻里子"のさらなる活躍に期待を寄せた。本作ではそのほか、バブル期に恵に取り入る信用金庫の融資担当・浜口役を西村雅彦、恵に6億以上の融資をする銀行の融資課長・神永役を北村有起哉、恵の母親役を冨士眞奈美、現在の美保役をかたせ梨乃が演じる。