内閣府は10日、2013年10~12月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の2次速報を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比0.2%増、年率換算0.7%増となり、2月17日に発表した速報値の前期比0.3%増、年率換算1.0%増から下方修正された。設備投資や個人消費が伸び悩んだ。

企業の設備投資を示す民間企業設備については、速報値の前期比1.3%増から同0.8%増に縮小。住宅投資についても、同4.2%増から同4.1%増に縮んだほか、公共投資を示す公的固定資本形成についても、同2.3%増から同2.1%増に低下した。

民間最終消費支出については、速報値の前期比0.5%増から同0.4%増に下方修正。このうち、家計最終消費支出は同0.5%増から同0.4%増に縮小した。

1次速報値と2次速報値の比較(四半期値、実質、季節調整済前期比)(出典:内閣府Webサイト)

財貨・サービスの純輸出(輸出から輸入を差し引いた外需)の成長率への寄与度はマイナス0.5ポイントで、速報値から変化はなかった。輸出と輸入も速報値と同率で、輸出は前期比3.5%増だった一方、輸出は同0.4%増と小幅な伸びにとどまった。

景気実感に近いとされる名目GDP成長率は前期比0.3%増、年率換算1.2%増となり、速報値の前期比0.4%増、年率換算1.6%増を下回った。