「悩みの多い収入帯」は2位の400万円台(17%)を大きく引き離して、年収300万円台(53%)がダントツであることがわかった(OKWave総合研究所調べ)。

「悩みの多い収入帯」(2013年1月~10月、男性会社員のみ対象。年収についての相談を絞り込み)

年収300万台を超えると、「お悩み」も一気に解消するということだろうか。

勤務先や業種にもよるが、年収300万円台から400万円台に年収アップを狙うよりも、300万円台から500万円台へのアップを狙う方が成功する可能性が高いと、私は常々思っている。

年収300万円台の人たちと同じ土俵で競争し、その延長上で400万円台となるよりも、今の自分たちをリードしていく立場=年収500万円台の人材となるための「考え方」に根本から発想を変える方が「効率的」だと思うからだ。

3つのポイントを挙げたい。

■無駄な頑張りをしない
■ソーシャル力
■プレゼン力

無駄な頑張りをしない

日本人はとかく集団になると「同調圧力」を生みやすい。少数者(変わり者)に対して、暗黙のうちに多数意見に合わせることを強制する力が働く。「集団の理論」に染まりやすい。「自分は正社員だ。だからがんばらなければいけない」と、業務効率や生産性とは関係ない精神論に陥る。年収300万から500万を目指すには、まず「今の自分」の「上に立つ人」へと、ワンステージ上の立場・視点を持つことが近道だ。(できれば2ステージ上が良いが)

ソーシャル力

SNS上では、例え匿名であっても、ひとりひとりの投稿やコメントには、その発言者の社会的な役割(仕事上の役割や、背負っているもの)などが表層される。言い換えれば「それなりの人」は「それなりの発言」をする。「年収が人格に現れる」などと言うつもりはないが、年収300万の人が年収500万、あるいはそれ以上を目指すのであれば、こうした人たちの「ソーシャル力」から学ぶことは多いはずだ。「罵詈雑言」「愚にもつかない発言」を見かければ、そういう人にならないようにする。「巧みな切り返し」「他者への配慮」「ウィットに富むリプライ」そういう人を見習えば良い

プレゼン力

ここでいうプレゼン力は、単にクライアントや上司の前でプレゼンテーションを行うことではない。「自分が周囲にどう思われるか」という全人格的な「プレゼン」のことだ。よほどの「悪徳ビジネス」でもしていない限り、収入の高い人は、良き職業人であり、同時に良き社会人であることが多い(もちろん全員ではない)。私が人に直接年収を聞くことは100%ないが、一緒にタクシーに乗ったときなどにドライバーに対してどういう態度をとるかで、その人が社会人や職業人として一流かどうかはすぐに分かる。横柄な態度を取る人には「一流」とは言えない人が多い、結果的に年収もそれなりの人である。自分が周囲に対して、どのような「プレゼン力」を発揮しているか、自分の日常を再検討してみると良いと思う。


<著者プロフィール>
片岡英彦
1970年9月6日 東京生まれ神奈川育ち。京都大学卒業後、日本テレビ入社。報道記者、宣伝プロデューサーを経て、2001年アップルコンピュータ株式会社のコミュニケーションマネージャーに。後に、MTVジャパン広報部長、日本マクドナルドマーケティングPR部長、株式会社ミクシィのエグゼクティブプロデューサーを経て、2011年「片岡英彦事務所」を設立。企業のマーケティング支援の他「日本を明るくする」プロジェクトに参加。