女優の堀北真希と俳優の上川隆也が25日、東京・赤坂ACTシアターで、舞台『9days Queen~九日間の女王~』の公開舞台稽古を行った。
同作は、9日間で王位の座を奪われた実在の女王ジェーン・グレイの運命を描いた物語。厳格なプロテスタントとして育ったジェーンは、家庭教師のロジャーのもと、宮殿で貴族の教育を受ける。ジェーンを女王にしようと画策する周囲に押し切られて即位するが、メアリー1世に王位を奪還され――というストーリーで、舞台は3月16日まで同劇場で公演中。
報道陣の取材に応じたジェーン役の堀北は、稽古前に舞台のイギリスを訪ねており、「想像を巡らせながら演じることができるので、行って良かった」と刺激になったようで、「すごく良い舞台になるんじゃないかと思う。みなさんと一緒に明日から頑張りたい」と意気込みを。2010年の舞台『ジャンヌ・ダルク』に続いて、処刑された女性を演じるが、「前回は火あぶりで、今回は首を斬られる。1回1回全力で臨みたい」と淡々と心境を語り、「命を懸けて生きている人ばかりなので、共感できる人を見つけて頂ければ」とアピールした。
また、稽古場の雰囲気について、「すごく仲が良くて、温かな雰囲気。ムードメーカーは上川さん」と笑顔を見せると、ロジャー役の上川は、「何より揺るがない。みんなの安心感につながっている」と“座長”である堀北に信頼を寄せている様子。続けて、劇中での2人のラブシーンについて、「今ここで明かすのは……見てのお楽しみです」と笑みを浮かべつつ、「役柄を演じるにあたって、真正面から向き合っている姿がジェーンと重なる。そんな堀北さんの姿が見せ場です」とアピールすると、堀北は「ありがとうございます」と照れ笑いしていた。