イケア・ジャパンは4月10日、「IKEA 立川」をオープンする。2月24日に行われたメディア向け内覧会では、オープン準備が進む店舗内を見学できた。実際に買い物をする気分を想像しながら読んでいただきたい。
「今までのイケアとは異なる商圏」
同店は、日本で7番目の店舗で、東京都下初のストアかつJR立川駅から徒歩圏内という特徴を持つ。ストア面積は約4万平方メートルで駐車場台数は約1,500台。
店舗内見学前は、同店ストアマネジャーのイェンス・イスラエルソン氏からの説明が行われた。同氏によれば、商品は他のストアとほぼ一緒だが、店舗のレイアウトが異なること、交通機関や人口などマーケットの環境そのものが異なることが特徴という。「今までのイケアとは異なる商圏」とコメントしていた。
立川の住居を訪問
いよいよ店舗の見学。準備中とはいえ、店舗の様子を十分に知ることができた。ショールームエントランス(ストアエントランスは1階)には、5つのルームセットが展示されている。5つのうち3つは「子供のいる暮らし」で、「子供と暮らしている家族」にフォーカスを当てている。もう1つは「シングル」、1つは「2人暮らし」の設定だ。
同店開店にあたり、立川の人々がどう住んでいるかを知るために「ホーム・ビジット」と呼ばれる住居訪問をし、家具の配置だけではなく建築もまねて、ショールームを構成しているという。
収納やキッチン、玄関を強化
イスラエルソン氏が同店でも特に薦めるというのは、収納に関する商品。「収納エリアでどのように展示しているか」にも注目してほしいようだ。
キッチンエリアは、他のイケアストアよりも広い空間を取っている。
その他にも、ベッドルームや玄関などのエリアがある。玄関エリアについては、まだまだ提供できることがあるとし、住居訪問を参考にした玄関収納にフォーカスしている。
ショールームの中間地点にレストランエリアを挟んで、マーケットホール(雑貨売り場)に入る。これまでのイケアストアでは、マーケットホールは1階に設置していたが、立川店では1フロアでの展開となる。レストランを挟むものの、店舗の面積が広いため休憩場所を増やしているという。
カウンターに並ぶ回数は1回に
ショールームを歩き終えて1階へ下ると、倉庫とレジのエリアとなる。これまでは、大型商品を買った場合に、「レジ」「受け取り」「ホームデリバリー」(配送の手続き)という3手順が必要だったが、同店では、カウンターに並ぶ回数を1回に減らした。
最初に、専用の機械で購入商品をスキャン。そこで出てきた用紙をカウンターに持っていけば、宅配の受付まで済ませられるという。商品を受け取らず、直接宅配の手続きを進められる。宅配カウンターの数は1.5倍にした。
そのほかにも、公共交通機関を利用して来店する人に向けた特典を検討しているほか、日本国内のイケア店舗では初となる、有料駐車場の導入も行う。
場所は、東京都立川市緑町6番。詳細は、同社Webサイトでも確認できる。