多くの感動ドラマが生まれる五輪。一番記憶に残っているのは……

ソチ五輪もいよいよ大詰め。期待に応えてメダルを獲得した選手、惜しくもメダルに届かず涙をのんだ選手など、今大会も記憶に残る選手やシーンが数多く生まれたと思うが、過去の五輪ではどうだったのだろうか。マイナビニュース会員500名を対象に「最も印象に残っている冬季オリンピックの日本人選手は誰ですか」というアンケートをソチ五輪の開幕前に行い、特に印象に残っているシーンやセリフも尋ねてみたので紹介しよう。


最も印象に残っている冬季オリンピックの日本人選手は誰ですか。


1位 荒川静香(フィギュアスケート): 28.2%
2位 原田雅彦(ジャンプ): 27.2%
3位 浅田真央(フィギュアスケート): 7.0%
4位 船木和喜(ジャンプ): 6.2%
5位 伊藤みどり(フィギュアスケート): 5.2%


■荒川静香
・「トリノオリンピック唯一の金メダルを取って、イナバウアーをしているのが印象的」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「すばらしい演技と伝説のイナバウアーが印象的でした!」(25歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「クールな演技が日本人離れしていて、素敵だったから」(45歳女性/その他/その他)


■原田雅彦
・「長野オリンピック時のスキー団体は忘れられない」(26歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「当時中学生でずっとジャンプを見ていた。いい大人が涙を流して喜んでいる様子にすごく感動した」(30歳女性/電機/事務系専門職)
・「『船木~』と言って泣いているシーンに感動して、大好きだから」(27歳女性/医療・福祉/専門職)


■浅田真央
・「バンクーバーフリー直後の表情とインタビューでの涙」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「一生懸命頑張る姿が好印象」(24歳女性/情報・IT/経営・コンサルタント系)
・「(バンクーバー五輪時に)『あっという間に終わってしまいました』とマスカラで黒くにじんだ涙を流す真央ちゃんを見て、自分も泣いた」(29歳女性/金融・証券/営業職)


■船木和喜
・「長野五輪の個人ラージヒル2回目のジャンプは、美しく完ぺきなジャンプだった」(39歳男性/その他/その他)
・「やさしい顔が印象に残っている」(30歳男性/情報・IT/技術職)


■伊藤みどり
・「女子であの高いジャンプはありえない芸当だから」(42歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「子供の頃見たトリプルアクセル…すごくて印象的だった」(30歳女性/不動産/事務系専門職)


■総評

1位は、トリノオリンピックで日本人選手唯一となるメダルを獲得した荒川静香さん。アジア人選手としては、フィギュアスケート女子シングル初という金メダルでもあり、記憶だけでなく記録としても残る快挙であった。コメントの多くは、2006年の流行語大賞にも選ばれた「イナバウアーが印象的だった」というもので、金メダル獲得やクールな演技を理由としている人も見受けられた。2位は、男子スキージャンプの原田雅彦さん。長野オリンピックジャンプ団体戦での金メダル獲得と、「船木選手の名を呼びながら男泣きしている姿が感動した」という声が圧倒的に多かった。

そして3位は、先日のフィギュアスケート女子シングルで6位になった浅田真央選手。2010年のバンクーバー五輪では、トリプルアクセルを計3回決めながらも、惜しくも銀メダルに泣いた。涙でほほをぬらしながらも気丈にインタビューに答える姿が印象に残っているようだ。

今回のアンケートでは、トップ5が女子フィギュアスケートと男子スキージャンプの選手で占められており、両競技の人気の高さもうかがえる結果となった。ソチ五輪では、ジャンプ男子ラージヒル個人で41歳の葛西紀明選手が銀メダルを獲得する活躍を見せ、フィギュアスケート男子シングルでは、羽生結弦選手が男子では初となる金メダルを獲得。やはり、メダルを獲得した競技にまつわる選手が印象に残りやすいようだ。

調査時期: 2014年1月23日~2014年1月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性237名 女性263名 合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート