冬場の室内環境で、困っていることや気になること

マーケティングリサーチを行うネオマーケティングは、全国の20歳~69歳の男女を対象に「湿度に関する意識と実態」について調査を実施した。調査は2013年12月19日~21日にかけて行われ、500名から有効回答を得た。

42%が冬の室内の結露が悩み

まず、冬場に最も使用する暖房器具について尋ねたところ、最も多かった回答は「エアコン」(48.6%)だった。エアコンを使用している人に、冬場の室内環境で困っていることや気になることについて聞くと、「肌、のど、目、髪が乾燥する」(56.0%)が最も多く、次いで「寒い」(45.0%)、「室内が結露する」(42.0%)が続いた。

次に、「冬場の室内が乾燥して困る」と回答した人に、行っている乾燥対策を尋ねた。1位の回答は「肌にクリームなどを塗る」(51.1%)、2位は「加湿器を使用している」(46.4%)、3位は「洗濯物を部屋干しする」(41.8%)という結果に。男女別で見ると、乾燥対策に取り組んでいる割合は男性よりも女性の方が多かった。

加湿器利用は「水の補給が面倒」

室内の乾燥対策として、加湿器を使用している人に、使用する上での困っていることや気になることを聞くと、最も多かった回答は「水の補給が面倒」(67.7%)だった。次いで「結露が発生してしまう」(31.5%)、「加湿量が不十分」(25.4%)、「過度に保湿してしまう」(20.0%)が続いた。

加湿器の使用で困っていることや気になること

自宅で結露が生じた時、行っている結露対策を尋ねたところ、1位は「窓や壁の湿気を拭く」(59.4%)だった。2位は「窓をあけて換気する」(48.8%)、3位は「結露防止用のシートやスプレー、グッズなどをつかう」「特に何もしていない」(各17.5%)となった。

自宅で結露が生じた時、行っている結露対策

結露を防ぐには「部屋を暖めすぎない」

結露が発生する原因について聞くと、最も多かった回答は「換気をしないこと」(35.9%)で、それに次いで回答が多かったのは「よく分からない」(30.9%)だった。

そこで、空調の専門家の香川早苗さん(ダイキン工業)に伺ったところ、結露は室内の温度が下がって飽和水蒸気量が減った結果、空気中に含むことができなくなった水蒸気が水となって窓や壁に付着することによって発生するということだった。

対策としては、部屋を暖めすぎないことがポイントとなる。こうすることで、エアコンを消した時に低下する温度の幅が小さくなり、結露の発生を抑制することができる。また、適度な換気を心がけることや、必要に応じて除湿をすることも有効。カビを防ぐためにも、発生した結露は取り除くことも重要という。

自宅・部屋で結露が発生する原因は何だと思いますか?