日銀は23日、2014年1月の「主要銀行貸出動向アンケート調査」の結果を発表した。それによると、過去3カ月の資金需要の強さを示す「資金需要判断指数(DI)」は、企業向けがプラス8となり、前回調査(2013年10月)のプラス4から4ポイント改善した。改善は2期連続。

規模別に見ると、大企業向けが前回比2ポイント改善のプラス3、中堅企業向けが横ばいのプラス4、中小企業向けが同4ポイント改善のプラス7となり、中小企業の改善が目立った。資金需要が増加した要因としては、大企業向けでは「売上の増加」「貸出金利の低下」、中堅・中小企業向けでは「売上の増加」「設備投資の拡大」を重要視する企業が多かった。

主体別資金需要判断(出典:日本銀行Webサイト)

一方、個人向けDIは前回比5ポイント悪化のプラス11となり、2011年7月以来、2年半ぶりに悪化。項目別では、住宅ローンが前回比5ポイント悪化のプラス9、消費者ローンが横ばいのプラス7となった。

今後3カ月の資金需要判断DIの見通しについては、企業向けがプラス8(前回プラス5)、個人向けがプラス13(同プラス18)と見込んでいる。

同調査は、日銀と取引のある国内の主要銀行および信用金庫のうち、貸出残高の大きい50先を対象に四半期ごとに実施している。