女優・堀北真希が主演を務める映画『麦子さんと』(12月21日公開)の特別試写会がこのほど行われ、参加者によるアンケート結果が発表された。

映画『麦子さんと』で、オタク女子・麦子を演じた堀北真希(右)と母・彩子役の余貴美子 (C)『麦子さんと』製作委員会

映画『純喫茶磯辺』や『さんかく』などの話題作を手掛けた吉田恵輔監督の最新作となる本作は、監督自身の母への思いを元に構想7年という歳月を経て完成したもの。アニメ好きのオタク女子・小岩麦子を堀北真希、頼りなくてだらしないギャンブル好きの兄・憲男を松田龍平、2人を捨てたはずなのに突然舞い戻り、2人の生活を引っかき回す母・彩子を余貴美子が演じ、親子の絆を温かい視点で描いている。

今月10日に都内で行われた親子限定試写会に出席した堀北は、「この映画を見たら自分のお母さんのことを思います。(親子で)一緒に見るというのはどうなんだろう? 恥ずかしい気持ちもあると思いますが、親子で会話のきっかけになればうれしいです」と本作に込めた思いを語り、麦子を演じたことを通じて「親子の絆は普遍的なテーマ。誰しもが身近に感じてもらえると思いました」と実感したことを明かしていた。

このほど行われた試写会には、約100人が参加。麦子と兄の兄妹描写や親子喧嘩シーンなどが共感を呼び、上映後のアンケートでは全体の92%以上が「映画を見て泣けた」「感動した」などと回答。また、母から勝手にコミック漫画を捨てられて激怒したり、大好きなアニメを見ている最中に割って入る母を邪険に扱ったりと、母と娘の喧嘩もリアルに描写していることから、「一度は母親のことをうっとうしい、嫌いだと感じたことがあるか」という設問に約94%が「はい」と答えた。

感想欄には、「母親のことを大嫌いだと思っていた時期、確かにあったなーとしみじみ感じた」(28歳女性)、「実家に帰りたくなりました。普段はあまり考えないけど、母に感謝しないとですね」(42歳女性)、「余さんの母親役、最高だった。自分の反抗期を思い出しちゃいました(笑)。帰って親孝行します!」(32歳女性)など、家族の存在を振り返る声が多数寄せられた。