日産自動車は19日、横浜市の日産グローバル本社ギャラリーにて、「NISSAN GT-R」14年モデル / 「NISSAN GT-R NISMO」ワールドプレミアを開催した。

「NISSAN GT-R NISMO」

「NISSAN GT-R」14年モデル

「NISSAN GT-R」14年モデルは、洗練された速さを求めた「大人が楽しめる『NISSAN GT-R』」に。「NISSAN GT-R NISMO」は、日産のモータースポーツを担うNISMOのレーシングテクノロジーを「NISSAN GT-R」にフィードバックさせたスーパースポーツカー。革新的な空力性能と精密なハンドリングを兼ね備えているという。

ワールドプレミアでは、両モデルがアンベールされた後、「NISSAN GT-R NISMO」(NISMO専用オプションパック装着車)が登場。ドライバーを務めたのはレーシングドライバーのミハエル・クルム選手(NISMOブランドグローバルアンバサダー)で、日産自動車の社長兼最高経営責任者(CEO)カルロス・ゴーン氏も同乗していた。

「9月30日、クルム選手とNISMOチームの仲間はドイツ・ニュルブルクリンクのトラック上にいました。このマシンで、GT-Rの生産モデルにおける最高記録、7分8秒679をたたき出しました」とゴーン氏。量産車で世界最速のラップタイムを記録し、「キャリアの中でも最大の満足を得ることができました。人生最良の日でした」とクルム選手は語った。

ワールドプレミアに出席したカルロス・ゴーン氏

量産車で世界最速のラップタイムを記録した車両も会場に。ミハエル・クルム選手(写真左)も登壇

「NISSAN GT-R NISMO」は、NISMO専用チューニングの3.8リッターV6 VR38DETTエンジンを搭載し、最高出力600PS(441kW)、最大トルク652Nm(66.5kgf・m)に。空力性能を高めるため、バンパー、リヤスポイラー、サイドシルカバー、アンダーカバーなどにカーボンファイバー素材を採用し、軽量化と低重心化を実現した。「NISSAN GT-R」14年モデルは最高出力550PS(404kW)、最大トルク632Nm(64.5kgf・m)とされている。

ゴーン氏は両モデルを、「最も革新的かつ刺激的なスーパーカーを世界に届ける取組みの証」と評価。「GT-Rの開発は日産自動車の情熱そのものであり、その情熱は革新を生み出す力となります。この取組みで得た教訓は、他の日産車にも適用されるでしょう」と述べた。

「NISSAN GT-R」14年モデルは12月2日から全国一斉に販売開始。3グレードを用意し、「GT-R Pure edition」は905万1,000円、「GT-R Black edition」は993万3,000円、「GT-R Premium edition」は1,011万1,500円。「NISSAN GT-R NISMO」は2014年2月末の発売予定で、価格は1,501万5,000円。11月23日から一般公開される「第43回東京モーターショー2013」にも出展されるとのこと。

「NISSAN GT-R」14年モデル / 「NISSAN GT-R NISMO」ワールドプレミア

「NISSAN GT-R」14年モデルの外観・内装イメージ

「NISSAN GT-R NISMO」外観・内装イメージ