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アメリカのスポーツサイト「Baseball Hot Courer」が、ポスティングシステムによる今オフのメジャーリーグ移籍がうわさされている東北楽天ゴールデンイーグルス・田中将大選手に関する特集記事を掲載し、話題となっている。

米国サイト「Baseball Hot Courer」が特集記事を掲載

現在、大リーグ機構(MLB)と日本野球機構(NPB)によるポスティングシステムの新しい入札制度をめぐり交渉がまとまっていないため、今オフの田中選手の移籍は予断を許さない状況となっている。

だが、既にアメリカでは今年のレギュラーシーズンにおいて、24勝0敗という驚異的な数字を残した田中選手に関する話題でもちきりだ。スポーツサイト「Baseball Hot Courer」は「田中将大:彼はどの地でサインするのか」という見出しでの特集をサイト内に掲載している。

直球とスプリットの組み合わせが好結果をもたらすとの予想

特集内では、サイトスタッフが独自の意見を紹介しながら、田中選手がどのチームでプレーするのかなどを議論している。あるスタッフは「田中はダルビッシュ有のような、試合の局面を変えることができるピッチャーではないが、松坂大輔よりは良い」と評価。田中選手を獲得する可能性があるメジャー球団として、ヤンキース、レッドソックス、ツインズ、ロッキーズ、マリナーズなどを挙げている。

また、田中投手の特筆すべき点として150キロを超える直球と高速スプリットを指摘するスタッフもいる。このスタッフは、現在メジャーでスプリットを投げる投手は貴重で、かつその使い手は岩隈久志投手や黒田博樹投手、上原浩治投手など好投手が多いことを指摘。「田中投手の直球とスプリットの組み合わせは、非常にいい効果をもたらすだろう」としている。

6年契約で総額は1億4,000万ドルとの見方も

別のスタッフは、ダルビッシュ投手と田中投手のNPBでの7年間の成績を比較。ダルビッシュ投手が93勝38敗、防御率1.99、55完投、1268と1/3イニングで1250奪三振だったことに対し、田中投手は99勝35敗、防御率2.30、53完投、1315イニングで1238奪三振と、田中投手はダルビッシュ投手と遜色(そんしょく)ない実績を残していることを強調。

その上で、ダルビッシュ投手は、交渉をするのに必要な入札額と6年契約の年俸を合わせた総額が1億1,170万ドルであったため、同スタッフは田中選手の場合は、それぞれが6,000万ドル(約60億円)、6年8,000万ドル(約80億円)で総額1億4,000万ドル(約140億円)以上の金額が移籍に必要ではないかとの見解を示している。