JR西日本は24日から、兵庫県神戸市のJR神戸線(東海道本線)摂津本山駅にて、橋上駅舎と南北自由通路の供用を開始する。

摂津本山駅新駅舎外観イメージ(南側・北側)

現在は北口・南口にある改札口と駅事務室は2階へ移転し、1カ所に集約される。改札内とホームを結ぶエレベーター(上り用・下り用各1基ずつ)とエスカレーター(上り用・下り用各2基ずつ)、自由通路のエレベーター(北側・南側各1基ずつ)も供用を開始する。

摂津本山駅は1935(昭和10)年開業。現在の駅舎はホームをはさんで北側と南側にそれぞれ駅舎があり、地下道で南北の駅舎をつなぐ構造。エスカレーターやエレベーターの設備はなく、改札からホームに行く際は階段で地下道へ下り、さらに階段を上って地上に出る必要があった。今回、橋上駅舎化にともなうバリアフリー化でこれらの問題が解決され、利便性の大幅な向上が期待される。なお、同駅の橋上駅舎供用開始をもって、JR神戸線(大阪~姫路駅間)全駅のバリアフリー化が完了するとのこと。

同駅ではバリアフリー化のほか、JR西日本として初の「こどもトイレ」設置も特徴のひとつに。子供が使いやすい高さや大きさの設備となり、保護者が手伝いやすいスペースを確保したという。その他、駅舎内に地域住民が運営する「地域共生スペース」を開設。地域の情報発信や、旧摂津本山駅舎をモチーフとしたモザイクアートの展示などを予定している。