UDトラックスはこのほど、東京ビッグサイトにて20日から開催される『第43回東京モーターショー2013』に、省燃費・高稼働率・コスト効率をテーマとして、世界初公開となる実験車両「クオン・フューエル・デモンストレーター」、燃費と稼働率を追求したフラッグシップ大型トラック「クオン」、そして日本初公開となる新興国市場向け新大型トラック「クエスター」を出展すると発表した。

「クオン・フューエル・デモンストレーター」

クオン・フューエル・デモンストレーターは、3つの領域において現行大型車両「クオン」比10%以上の燃費改善を目標とする実験車両。エンジンは、11リットルから8リットルへダウンサイジングすることで、高い走行性を維持しながら燃費を改善。そして空気抵抗を低減する空気力学的デザインの進化や、GPSや地図データを活用し前方の坂道やカーブを認識して車速を制御する「アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム」を搭載し、省燃費運転を支援する。

「クオン」

クオンは、日本市場を中心とする先進国市場向けのフラッグシップトラック。エンジンやトランスミッションなど燃費を改善するハードウエアを備える一方、運転者の走行性を支援するソフト技術との組み合わせで、環境性能を追求しながら車両総保有コストを低減するという。モーターショーでは、12速電子制御式トランスミッション「エスコット-Ⅴ」のカットモデル展示や、GH11型エンジンの心臓部を探訪するバーチャルツアー(チケット制)などユニークな体験を提供する。

「クエスター」

クエスターは、8月に発表した新興国向け新大型トラックで、今回が日本初公開。新興国市場の様々なニーズに応え、鉱山開発、建設現場、市内配送、長距離輸送など幅広い用途に対応する。日本のものづくりの精神と品質へのこだわり、ボルボ・グループのグローバルな知見と技術力、現地調達・生産という3つの要素が結集した車両となっている。

そのほか、UDインフォメーションサービスが提供する「燃費王」(省燃費運転支援システム)をゲームで体感できるコーナーを用意。同サービスは、顧客車両と同社のサービスネットワーク間を遠隔通信で結ぶことで、燃費や整備日程などを顧客にレポートするなど稼働率の向上に貢献、またドライバーの省燃費運転を支援する。クオン全車種が標準装備するほか、「クエスター」と中型トラック「コンドル」でオプション装備されている。