総合車両製作所はこのほど、海外の鉄道車両の省エネルギー化改造設計2件を受注したと発表した。ウクライナ国キエフ市営地下鉄公団(キエフメトロ)電車と、シンガポールの地下鉄事業者「SMRT社」の電車の改造設計の2件となる。

総合車両製作所が海外の鉄道車両の省エネルギー化改造設計2件を受注(写真はイメージ)

キエフメトロ電車は製造後30年以上経過しているため、主回路・補助回路・ブレーキの各機器を取り替え、車両の延命と省エネルギー化を図る工事を行うことになっている。同社はこれらの機器取替えにともなう床下ぎ装設計業務ならびにシステム設計業務を行う。発注者は伊藤忠商事で、4月に受注した。

シンガポールSMRT社電車は製造後25年以上経過しており、GTOチョッパ制御によるDCモーター駆動システムから東芝製のIGBTインバーター制御による永久磁石同期モーター(PMSM)駆動システムへ更新して、大幅な省エネルギー化を図る。同社はこの更新にともなう床下ぎ装設計業務ならびにシステム設計業務を行う。発注者は東芝で、10月に受注した。