「時間について悩んでいることはありますか?」(単一回答 N=230)

日本能率協会マネジメントセンターはこのほど、子育て中のママを対象にした「時間管理や手帳の利用実態」に関する調査の結果を公表した。同調査は、全国の20代から40代の子育てママを対象に、今年8月に実施。専業主婦のママ148人と、働くママ(ワーママ)82人から回答を得た。

8割以上のママは時間に関する悩みあり

「時間について、悩んでいることはあるか?」と聞いたところ、全体の83.9%が悩んでいる、という実態が判明した。ワーママは90.2%が「悩みあり」と回答しており、主婦ママよりも10.2%も高いことがわかった。「時間に関する具体的な悩み」について聞いたところ、主婦ママは「家族の予定に振り回されること」(45.3%)、ワーママは「自分の時間がないこと」(43.9%)がそれぞれトップとなった。また、全体で約4割が「時間を有効活用できていない」と回答した。

「時間に関することで、どんなことに悩んでいますか?」(上位3つを回答 主婦ママ N=148 ワーママ N=82)

自由時間あったら、主婦ママは外出、ワーママは家でリラックス

「もし1日、自分で自由に使える時間があったら、何をしたいか?」との質問には、主婦ママの約半数が「ショッピング」と回答した。一方ワーママは、「家でのんびり過ごす」がトップとなった。主婦ママには「映画鑑賞」「夫とデート」「女子会」「飲み会」など、外出をともなう自由時間が、ワーママには「寝る」「温泉」「読書」「子どもと遊ぶ」などリラックスした自由時間が、好まれる結果となった。

「もし1日、自分で自由に使える時間があったら、何をしたいですか?」(上位3つまで選択 主婦ママ N=148 ワーママ N=72)

主婦ママは身近な工夫、ワーママはアウトソースを利用

「時間を有効活用するための工夫」について聞いたところ、65.2%がなんらかの工夫をしていることがわかった。ワーママは「ネットショッピングや宅配サービスの利用」「食洗機やお掃除ロボットの利用」「家事や掃除の代行」など、アウトソース型サービスの利用が、主婦ママに比べて高い傾向にあった。一方、主婦ママは「冷凍食品やお惣菜を利用」「朝型生活による、自分時間の確保」「手帳で計画的に時間管理」など、身近なところから工夫をしている様子がうかがえた。

「時間を有効活用するために、なにか工夫をしていますか?」(単一回答 N=230)

「時間を有効活用するために、どのような工夫をしていますか?」(複数回答 主婦ママ N=148 ワーママ N=82)

ママの時間管理はアナログツール

「どのようにスケジュールを管理しているのか?」と聞いてみたところ、主婦ママはカレンダー、ワーママは手帳がトップとなった。いずれも、スマホや携帯電話、パソコンなどのデジタルツールに比べ、カレンダーや手帳などのアナログ(手書き)ツールに親しみを感じるママが多いようだとしている。

「スケジュール管理のためにメインで使用しているツールは何ですか?」(単一回答 主婦ママ N=148 ワーママ N=82)

「現在使っている手帳のレイアウト」について聞いてみたところ、1か月の予定を把握しやすい「月間カレンダータイプ」のレイアウトが人気となった。また、ワーママには週間タイプで予定やメモが書き込める「レフトタイプ」も人気だった。ライフスタイルやワークスタイルに合わせて、さまざまなレイアウトが使われている傾向があらわれた。

「現在使っている手帳のレイアウトは、どのタイプですか?」(複数回答 主婦ママ N=70 ワーママ N=56)

同調査では他に、「1日の中での自由時間」「起床時間」「使用している手帳のサイズ」「手帳に書く内容」についての質問もしている。詳細は同社のWEBサイトで閲覧することができる。