楽天は15日、スマートフォンを使った共通来店ポイントサービス「スマポ」を提供するスポットライトを買収し、完全子会社化すると発表した。これにより、実店舗の販促支援、いわゆるO2O(オンライン・トゥー・オフライン)事業の強化を図る。

スポットライトは、2011年9月から、国内初の来店自動検知型共通ポイントサービス「スマポ」の提供を開始。同サービスは、スマートフォンのアプリを利用したもので、ユーザーは「スマポ」加盟店に来店し、専用アプリでチェックイン操作するだけで、商品の購入に関係なくポイント(1ポイント=1円相当)を獲得することができる。

スポットライトトップページ(出典:スポットライトWebサイト)

貯めたポイントは、加盟店が発行する商品券や食事券に交換して利用することが可能。加盟店は、付与するポイント数を設定できるほか、実際に来店したユーザー数分の成果報酬型の負担となるため、より費用対効果の高い集客が行えるとしている。

また「スマポ」は、ポイントプログラムとしては初めて『2013年度グッドデザイン賞』を受賞。2013年10月現在の加盟店は、アパレル、商業施設、百貨店、スーパーマーケットといった小売店鋪を中心に23都道府県の約700カ所、約90ブランドに上る。アプリのダウンロードは、App StoreまたはGoogle Playにて行える。対応端末は、Android OS対応携帯電話およびiPhone 3GS以降(一部対応していない機種あり)。料金は無料。

楽天では、同社グループが保有する国内最大級のネット会員基盤を活用し、「スマポ」の送客力強化と加盟店拡大を進めていく。また、スポットライトが「スマポ」加盟店に提供している来店検知プラットフォームを活用し、新たに楽天グループの会員を実店舗へ送客するサービスの展開を考えているという。

なお、買収額については公表していない。