日本生命保険は10日、「スポーツ」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は、9月1日~9月25日の期間に、「ずっともっとサービス」のサンクスマイルメニューアンケートの訪問者を対象としてインターネットで実施し、1万1485人から回答を得た。

スポーツする頻度について聞いたところ、全体では「全く運動しない」という人が36.4%と一番多い結果となった。月に1回以上は運動するという人は、全体の半数程度(45.9%)を占め、年代別では年代が上になるほど、その占める率は上昇傾向となった。男女別に見ると、男性の方が女性より運動する頻度が高いという結果になった。

昨年よりスポーツする頻度は増えたかという問いについては、「変わらない」という人が66%と一番多かった。「増えた」人のスポーツ頻度を見ると、週1回以上運動している人が7割を超えていて、運動することが積極的な人が、より一層運動する回数を増やしているという。「増やした」理由は、「健康のため」が67.9%と一番多く、男女別に見ると女性の方が男性より「美容や体型維持・改善」の意識が高くなっているという。

この1年で取り組んでいるスポーツを聞いたところ、「ウォーキング・散歩」が52.9%と半数を超え、「筋力トレーニング」(17.5%)、「ゴルフ」(13.3%)と続いた。男女別に見ると、男性は「ゴルフ」や「ジョギング・マラソン」が上位で、女性は「ヨガ」や「登山・ハイキング」が上位に入った。

そのスポーツに取り組んでいる理由のトップは「健康」(69.4%)となり、次に「運動不足解消」(39.8%)で健康志向の高さを表す結果となった。逆に、スポーツしない理由のトップは「忙しくて時間がない」(47.6%)となった。

今後、取り組みたいスポーツについては、「ウォーキング・散歩」(46.0%)が一番取り組みたいものとなり、次いで「筋力トレーニング」、「水泳」が続いた。「登山・ハイキング」・「ヨガ」が取り組んでいるスポーツの割合より、2倍近くの結果となった。「ゴルフ」・「野球・ソフトボール」は今後取り組みたいスポーツでは割合が減少し、10位以下の結果となった。

男性で目立つ「登山・ハイキング」は富士山の世界遺産登録の影響のほか、最近では、平地をジョギングするだけではなく山野を走る「トレイル・ランニング」人口が増えている影響があるかもしれないとしている。 女性では、昔から男性より「美容や体型維持・改善」意識が強いが、最近では「美魔女」などといわれるように特に40~50代の女性の美容意識が高まっていることが特徴的。40~50代の女性ではBMI25以上の肥満の割合は減少し、逆に18.5以下のやせの割合が増えているので、若い頃と同じ体型を維持したいと意識が強まっている様子がうかがえるという。

憧れのスポーツ選手について聞いたところ、今シーズン日米通算4000本安打を達成した「イチロー」さんが回答者の2割以上から支持され第1位に輝いた。第2位の「長嶋茂雄」さん(3.2%)、第3位の「浅田真央」さん(2.5%)を大きく引き離す結果となった。