自分に合ったドライバーを選ぶことが大切。写真はマルマンの「ゼータ ドライバー」

秋のゴルフシーズンに向けて、市場には各メーカーの新製品が続々登場している。ゴルファーの注目は、やはりドライバーだろう。新しいクラブに買い替えて、今よりも飛ばせるようになりたいと願うのは、いつの時代でもゴルファーの夢。

しかし、最初に知っておかなければいけないのは、誰が使っても飛ばせるドライバーなど存在しないことだ。使い手であるゴルファーのパワーやスイングによって、ゴルフクラブには“合うクラブ”と“合わないクラブ”があり、それによって飛距離は大きく変わってくる。つまり、もっとも自分に合ったドライバーこそ、自分が最大限に飛ばせるドライバーであることを覚えておこう。

もちろん、クラブメーカーもそのことを熟知している。そこで近年のクラブに取り入れられているのが、ヘッドの重さやロフト角などをゴルファー自身がチューニングできる調整機能だ。今や多くのクラブメーカーが独自の調整機能を開発し、現在ではドライバーは調整機能付きのモデルがメインストリームになっている。そして、新モデルがリリースされる毎に調整機能はどんどん進化し続けている。

他メーカーに先駆けて2004年にウェイト可変機能をドライバーに搭載し、チューニング機能に一日の長があるのがテーラーメイドだ。同社から9月に発売された最新モデル「SLDR ドライバー」には、これまでのウェイト調整機能をさらに進化させ、ソール部でウェイトをスライドさせる新機構が採用された。早くもこの最新モデルに持ち替えたプロゴルファーも多く、アマチュアゴルファーからも注目の的になっている。

この秋に新登場したブランドからも、新たな調整機能を搭載したドライバーが発売された。それがマルマンのゼータだ。「ゼータ ドライバー」には、ヘッドのウェイト可変機能、ネックの調整機能に加えて、長さをチューニングできる新機構を備えている。

専用スペーサーを使うことで、45インチ、45.5インチ、46インチと長さを変えることができて、方向性を重視するなら短めに、飛距離を重視するなら長めに、といった使い方が1本のドライバーで可能になっている。このモデルはヘッドのウェイトを交換できるので、スイングウェイト(バランス)を調整して振り心地が変わらないようにも配慮されている。

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