世界最大のブランドコンサルティング会社Interbrand(インターブランド)は、世界のブランド価値評価ランキング"Best Global Brands 2013"を発表した。
13年連続首位の「Coca-Cola」抜き「Apple」が1位
同ランキングは、国際的な事業展開を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランク付けするもの。今回で14回目の発表となるが、過去13回連続で首位だった「Coca-Cola(コカ・コーラ)」を抜き、2013年は「Apple」が世界で最も価値のあるNo.1ブランドとなった(Appleは前年比28%増)。2位は前年比34%アップの「Google」。日本の「Toyota(トヨタ自動車)」は、自動車業界の第1位を堅守している。
ブランド価値の増加率が高いブランドは、「Facebook」「Google」「Prada」「Apple」「Amazon」。「Facebook」は前年比43%増で、特にアジア太平洋地域で大きな成長を遂げている。「Google」は前年比34%増。「Amazon」は27%のブランド価値上昇で、同ランキング増加率トップ5入りを果たした。
ブランド価値を高めたテクノロジー関係のブランド
上記ブランド価値を高めた上位5ブランドのうち、「Facebook」「Google」「Apple」「Amazon」の4ブランドがテクノロジー関係のブランドとなった。
また、スマートフォン市場のリーディングブランドとなった「Samsung」は8位。一方、「Nokia」や「Dell」はブランド価値を下げた。「Nokia」は同ランキングで最も価値を落としたブランドとなっており、スマホ・タブレットなどのモバイル端末や、ソーシャルメディア上のタッチポイントでの成否が明暗を分けたようだ。
金融ブランドのブランド価値上昇も
ランクインした11の金融ブランドのうち、8つのブランド価値が上昇した。「American Express」は前年比12%増、「HSBC」(同7%増)、「Goldman Sachs」(同12%増)、「Citi」(同5%増)、「AXA」(同5%増)、「Allianz」(同8%増)、「Visa」(同11%増)、「MasterCard」(同8%増)。金融セグメントは、信用を回復しつつある。