60代男性の86%が「肉料理が好き」

博報堂 新しい大人文化研究所は5日、「高齢者の食」に関する調査結果を発表した。同調査は首都圏(1都3県)+中小都市(首都圏および岩手県・宮城県・福島県を除く政令指定都市=札幌市、仙台市、新潟市、静岡市、浜松市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、広島市、北九州市、福岡市)の40代~60代男女を対象として、2012年12月にインターネット上で実施。2,700名から回答を得た。

8割前後の60代「肉料理が好き」

40~60代男女に「肉料理が好きか」を尋ねたところ、60代女性が78.7%だった以外のすべての年代で、8割以上が「肉料理が好き」と回答。この割合は「魚料理が好き」「野菜が好き」と同程度だった。

40代~60代の9割が「食べることに楽しみ」を感じていた

食の楽しみは世代を問わない

「食べることに楽しみを感じるか」を聞いたところ、全体の約9割が「楽しみに感じている」と答えた。このうち女性は92.2%で男性の88.7%をやや上回っていたが、年代別の差はほとんど見られなかった。

60代女性は食に対するこだわりが顕著

60代女性は料理の質にこだわる傾向が高い

「今後の食事や料理で実践したいこと」を聞いたところ、「栄養を気遣う」が38.0%、「季節の旬なものを食べる」が36.7%、「カロリー・糖分・油分に気を遣う」が36.1%となった。とくに女性60代はさまざまなことにこだわる傾向が高かった。また、2割台のシニアは「インターネットの料理情報を活用する」と答えた。

電子レンジ調理やレトルト食品、冷凍食品も柔軟に採り入れている

手作りにこだわる人は年代が上がるとともに増加

おかずの品数は年代が上がるほど増える

続いて「現在の食事や料理についての気持ち」を聞いたところ、電子レンジやレトルト食品、冷凍食品などを柔軟に活用するという回答も上位となった。また「おかずの品数」については、朝昼夜平均で「2~3品」が50%以上、夕食では「4~5品」が37.2%となり、世代が上がるほどおかずの品数が増えていることもわかった。

朝食は「パン」(52.1%)が「ごはん」(40.7%)よりも多い

高齢者でも朝食は「パン」が多い

「朝食の主食」を聞いたところ、女性は男性よりも「パン」が多く、また全体の52.1%が「パン」、40.7%が「ごはん」となり、とくに男性は年齢が上がるほど「ごはん」と答える人が減っていた。2004年に行われた同様の調査では「ごはん」が55%、「パン」が42%となっており、この10年間でパン食がご飯食を逆転していた。